たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画のこと/ボクの好きなショット

ボクの好きなショット/夜(その2)

すべての画がキマっているし、まるで、それに飽きたかのように、顔半分チョンぎったようなショットを挿入したりしてくるからアントニオーニは楽しい、、、 得意の、こういうことやるアントニオーニ、、、素人が真似したらダメだぞー、天才だから許される、、…

ボクの好きなショット/夜(その1)

ミケランジェロアントニオーニの作品から<夜> ボクの好きなショット 冒頭 見知らぬ女 こんなことをするのはアントニオーニだけ 歩き (ジャンヌモローは歩くシーンが多い女優、アントンは歩かせるのが好きな監督) 表情 いかにもマストロヤンニ

ボクの好きなショット/太陽はひとりぼっち

何度観ても飽きないどころが ますます好きになっていくアントニオーニの<太陽はひとりぼっち> 最初からアントニオーニが多用する 窓、フレーム(額縁)でみせていく その先にあるキノコのような塔であり タバコの吸い殻(灰皿)であり OUTとINを行ったり来…

ボクの好きなショット/くちづけ

前日に 川島雄三の<風船>を観ていて 翌日に増村の<くちづけ>を観たら どちらの映画のヒロインも ヌードモデルをやっている設定だった それは たまたまかもしれないけど、 その時代のヌードモデルだからね 今だって「職業、ヌードモデル」ってなかなか名…

ボクの好きなショット/青いパパイヤの香り

全カット フランスのスタジオに ベトナム風なセットを組み ベトナム人監督が撮った<青いパパイヤの香り> そのいかにも人工的なセットや光の加減が 面白いが、好きではない でも いくつか好きなショットはある セリフを省いて 画だけで見せてるよね すべて…

ボクの好きなシーン/名もなく貧しく美しく

松山善三監督とその妻高峰秀子の主演による 夫婦愛と障害者の苦難を描く<名もなく貧しく美しく> 子供の頃観た時は あまり感じなかったことが この年になるとジンと迫って感じることの多い作品だ、、、 障害を持った夫婦の苦労と、そして結婚とは夫婦とはを…

ボクの好きなショット/さすらいの二人(2)

どこでも撮れちゃう どんな場所でも、お国でも イタリアではイタリア映画風に フランスでは、英国では、米国では、 それぞれの雰囲気を作り出せる人 今回は今回で無国籍な あるときはアフリカ北部の砂漠の街で あるときは英国 あるときはドイツ あるときはス…

ボクの好きなショット/さすらいの二人

映画ファンの間では 語り草となっている 映画史上あまりにも有名なラストのショット 70年代のガキの頃 ボクはこれを観ているんだけど、 その頃はまったく何にも感じなかった スゴイとも面白いとも巧いとも 感じる以前に まだ映画をちゃんと観れていなかった…

ボクの好きなショット/愛のめぐりあい

男は 本気と遊びを分けて考える 愛情と欲情も別 しかし、女は違う アントニオーニと このアントニオーニの遺作を補佐したヴェンダースの <愛のめぐりあい> オムニバス形式だが 主だった部分をアントニオーニが撮り つなぎの部分をヴェンダースがサポートし…

ボクの好きなショット/本陣殺人事件

<本陣殺人事件> なんども映画化、ドラマ化された 人気の横溝ミステリー その代表的な作品が 映像作家高林陽一のこのバージョン 画もストーリーも良いけど なぜか面白く感じないのは、なぜ?

ボクの好きなショット/暖流(増村板)

吉村公三郎版の<暖流>が良かったので さっそく増村保造版も観てみた ほとんど同じ台本なのに 監督によって こんなにもテイストの違うものになるんだね、、、 吉村版が「譲る」愛なら 増村版は「奪う」愛 どちらも主人公の男を好きなのに 友人に譲ってしま…

ボクの好きなショット/ションベンライダー

久しぶりに<ションベンライダー>を観てみた 子供な永瀬正敏と坂上忍と河合美智子の三人組が ヤクザな藤竜也に助けられつつ 誘拐されたガキ大将を追うロードムービー 相米監督は生きてるときから その徹底した演技指導や完璧主義で 伝説的な扱いをされたも…

ボクの好きなショット/十六歳の戦争

うちの天然妻は 秋吉久美子に似ていると言われていた もしくは古手川祐子 ボクは中学生の頃 風吹ジュンと共に 下敷きに秋吉久美子の雑誌の切り抜きを忍ばせていた だから、きっと、必然的に妻に魅かれたのだろう、、、 そんなことは どうでも良かったが、 滅…

ボクの好きなショット/アニエスの浜辺

ボクの好きなショットって言っても ここにある、この映画にある全てのショットが好きだ <アニエスの浜辺> もしかしたら ジャックドゥミーより ボクの方が彼女と相性が良いのではないかと思うほど (それは恐らく片想いだろうが、、、) 彼女の撮る全てのカ…

ボクの好きなショット/午後の曳航

この映画が初めて日本で公開された頃のボクは 非常に多感な年ごろで 三島由紀夫や太宰治を読みあさっていた とくに 太宰なら「斜陽」 三島なら「午後の曳航」が好きだった 午後の曳航は 三島ってことだけでなく 人生で読んだ中でも最も好きな一つかもしれな…

ボクの好きなシーン/はなればなれに

Bande à part ゴダールの と、いうよりも 言わずと知れた 映画史上の名シーン 何度観ても いいわ

ボクの好きなシーン/くたばれ!ヤンキース

ボクの好きなダンスシーン くたばれ!ヤンキースより ボブフォッシー夫婦 競演 テクニックよりも アイデア&可愛いさ Bob Fosse and Gwen Verdon in Damn Yankees

ボクの好きなショット/米

今井正の初めてのカラー作品<米> 作風と同じく やはり画が力強いね いかにも この瞬間を待っていたんだろうなぁと思えるような 素晴らしいショットだ そして作品自体も 「左」の人が作る作品は面白いからね 弱者が力強く生きる物語は 観客の心に強く響くか…

ボクの好きなショット/鍵

胸ポケットに差した紙(チケット)が あら不思議 ふり返った瞬間消えました It'S MAGIC! 市川崑×宮川一夫 このコンビでなければ撮れないショットの数々 宮川が 溝口とも黒澤とも小津とのコンビとも違う 市川崑と組んだ時だけに発せられる もっとスタイリッ…

ボクの好きなショット/老兵は死なず

<老兵は死なず> マイケルパウエルは「真の芸術家」というより「画家」 決闘シーンからキャメラはドリーバック 屋内を出て 雪が降る屋外へ移動 そして馬車の外から内部へ すごい! 手前中央に燭台置いちゃう 手前に人を配置し 奥に群衆を置く効果的なロング…

ボクの好きなショット?/愛の新世界

平成の 性風俗カタログ 日本映画初のヘアヌード ちょっと カルト的な扱いになっている気もするが 平成を代表する邦画の一つ 無名の頃の三人 鈴木砂羽 クドカン 阿部サダヲ 片岡礼子 松尾スズキ 杉本彩 萩原流行 大杉連 市井由理 田口トモロヲ 武田真治 松尾…

ボクの好きなショット/ワンツースリー

<ワンツースリー> ワイルダーだから詰まらないわけがない 今回二度目の鑑賞だが むしろ最初よりも面白く感じた、、、 やはりセリフがいいんだよね それは当然だけど 風刺がきいていて面白い 冷戦時代のベルリンを舞台にしていながら 古臭さも感じさせない …

ボクの好きなショット/東京兄妹

雑司ヶ谷の鬼子母神を舞台に 市川準が兄妹の日常を描いた秀作<東京兄妹> 『今観ると古臭いかな』と不安を抱えながら再見した、、、 本編冒頭 日本家屋なら どんな監督でもキャメラマンでもしたがる奥行きのある深い画 非常にうまく撮れている そしてそれは…

ボクの好きなショット/唇からナイフ

たとえが今一つハマってはないけど 強いて言えば 吉田喜重がオースチンパワーズを撮ったら、こんな感じ? 名匠ジョセフロージーの なぜか血迷って撮ってしまった<唇からナイフ> 大監督が ルパンⅢ世みたいなマンガ(モデスティブレイズ)の実写版を アント…

ボクの好きなショット/間諜X27

もう その存在自体がスゴイのだ マレーネ姐さん 名コンビでもある このJVスタンバーグの<間諜X27>でも 演技やストーリーや撮影が演出がって、ヘッタクレって そんなもんは全く意味がない マレーネが銀幕に映し出される それ以上の価値は求めない そしてラ…

ボクの好きなショット/ラヴストリームス

カサヴェテス <ラヴストリームス> 話している相手が見えないアングル ふざけてんなぁ 面白いけど 是枝もコレやってなかったっけなぁ? 赤い壁、黒い衣装 ロングの狭い画 シルエット 煙草の煙と目周辺のみ生かす 優しい赤系統の色 しまった画 浮き上がった画…

ボクの好きなショット/昨日今日明日

大昔テレビで放映されたのを観たときは あまり面白く感じなかったし ソフィアローレンが妊婦のパートしか印象になかったが 今回あらためて観てみると ナポリ、ミラノ、ローマを舞台に 3ツのパートがそれぞれ印象的だ とくにソフィアローレンは 妊婦、有閑マ…

ボクの好きなラストシーン/オリーブの林をぬけて

キアロスタミの「コケールトロリジー」 もしくは「ジグザク三部作」 <友だちのうちはどこ?>後にイランで大地震が起き その撮影地が甚大な被害を被ったことを知り 出演者たちの安否を心配したキアロスタミが 小さな息子と共に現地を訪ねたことを 映画とし…

ボクの好きってわけでないがシーン/宗方姉妹

これを 「ボクの好きなショット(もしくはシーン)」と言ったら ボクは危ないヤツだ、ヤバイ奴だ 小津が松竹を初めて離れて撮った作品 <宗方姉妹>の1場面 妻の不貞を疑う夫が 否定する妻をビンタする ま そんな場面は 映画ではよくあるかもれないけど こ…

ボクの好きなショット/上海特急

「世界で一番煙草の似合う女」と言っても過言ではないのが マレーネデートリッヒだね そして、この、 映画史上において有名すぎるショット これを ポートレートだと思っている人もいるみたいだけど、 これは 名匠ジョセフフォンスタンバーグ監督の <上海特…