この映画が初めて日本で公開された頃のボクは
非常に多感な年ごろで
とくに
太宰なら「斜陽」
三島なら「午後の曳航」が好きだった
午後の曳航は
三島ってことだけでなく
人生で読んだ中でも最も好きな一つかもしれない
子供の二面性
子供の残酷性
いや、もっと踏み込んで
サイコパスを既に当時描いているのだ
だけど
そんな大好きな原作の映画化だけど
むしろだからこそ観ることが出来ずにいた
原作を超えるわけがないからね
案の定
原作を超えることも
原作とは別の側面でのアプローチもなく
映画としては厚みのない「並」な作品になっているが、
とにかく
撮影が素晴らしい
というか、ロケーションが素晴らしい
ロケーションが美しいつながりで
主役にサラマイルズ<ライアンの娘>を
起用したのではないかと疑うほどだ、、、
幾通りもの
海の顔、自然の表情
<召使><冬のライオン><JCSS><ジュリア><IJシリーズ>の
名匠ダグラススローカムのキャメラが冴える、、、











