
鑑賞眼の信頼できるお気に入りのブロガーたちがこぞって高評価だったので、おそらく一年後になる配信を待たずに観ることした、、、上映している映画館もいよいよ限られる中、30年ぶりくらいにキネカ大森に足を向けた、〈ナイトメアビフォアクリスマス〉以来だ、、、
深田はこの作品に限らず、いつも不穏だ、、、独特の肌感というか空気がある、まるでこの映画の中でも話題になっていたホッパーのような作風に感じるし、松たか子が作っている彫刻もどこかホッパーっぽくみえる、、、また、今回の作品では特に音、自衛隊演習の砲弾の音、嵐の雨風、木を掘る彫刻刀の音、ロシアのウクライナ侵攻、台湾、自衛隊、戦争を想起するイメージと共に心を乱す、、、あと「間」だよね、リズムというか拍子が不穏なんだよ、ひと間ズレるような気持ち悪い間があり、言ってみれば予定調和的でないのだが、不穏、、、画に関してはサイズだったりアングルだったり、それら全てが不穏、、、不穏というのは調和していないってことだから、自衛隊という戦争を想起させるものの見返りが美しい美術館であったり(自衛隊と美術館どちらも必要だけど)、松たか子がセリフで説明してる建物と彫刻についてもそうだし、それはこの二人の主人公の立場でもある、、、不穏といえば、冒頭から小さな不穏が連続する、少年Aが石橋静河に接近するあたりから始まって、4人で縁側付近でお茶していると、Aが二人はどういう関係なのかと訊ねるのも何か意味深で、その後Bがグラスを落として割れるくだりは義理の姉妹だったという答え以上の何かを少なくとも松たか子から感じさせ、そのやり取りの時のショットでは敢えて松たか子の首から上が切れるような画角とサイズで撮られている、、、石橋が非常に自衛隊の砲弾音を気にしている中、自衛隊の父を持つAが石橋とBが二人で美術館に行ったことに嫉妬とさえ思えるような反応をし、直接石橋にAが「(松と石橋の関係)二人は恋人なのか?」とストレートに訊くのも、後半A とBがそうなるであろうことを予感させている、、、この映画に関しては不穏と相反することがとても多く散りばめられているので、静かな作風の中、大きなエピソードもないながら、まるでミステリー映画に挑みながら鑑賞するように見入ってしまった、、、
登場人物たち
松たか子
地元の奈義で暮らす独身女性で結婚歴はない。木彫りの彫刻家で、絵画教室をやっていて、酪農の手伝いをして生計を立てている
石橋静河
東京で建築デザイナーをしているが松たか子に頼まれた彫刻のモデルをしに奈義にやってきたが、そもそもは松たか子の弟の元嫁。10日間ほど奈義で過ごして東京に帰ろうとするが、その道中Aと Bの姿を見かけ、松たか子の元に戻ってくる
少年A
転勤により5年前に奈義にやってきた、父親が自衛隊の不登校少年A
少年 B
少年Aとは松たか子の絵画教室で出会ったAの唯一の友人B
松山けんいち
Bの父親で松たか子とは幼馴染で、それ以上の想いがあると息子に思われているが、実は息子の描いた石橋静河の絵に一目惚れしていて、まさかの恋心
松山の死別した妻
松たか子にとっての最高傑作がこの女性がモデルになった作品、一度だけ松の夢に登場する
4点 東京、奈義、自衛隊、美術館、カレンダー、ホッパー、ラジオ、同性愛、牛、自転車、絵、火、雨、夢、台湾、調理
























































