たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ボクの好きってわけでないがシーン/宗方姉妹

これを
「ボクの好きなショット(もしくはシーン)」と言ったら
ボクは危ないヤツだ、ヤバイ奴だ

小津が松竹を初めて離れて撮った作品
<宗方姉妹>の1場面

妻の不貞を疑う夫が
否定する妻をビンタする

そんな場面は
映画ではよくあるかもれないけど

この映画の中では
理想の夫像(もしくは父親像)的存在の山村聰
古き時代の耐える日本の妻を演じる田中絹代に対して

さいしょ往復でビンタするけど
間をおいて再び、、、

しつこいくらいに
何度も何度もするもんだから、驚く、、、

山村聰だけに
意表を突かれた日本映画史上に残るDV場面、、、

イメージ 1


いつも着物姿の姉田中絹代
いつも洋服姿の明るい妹

姉妹を対比しながら
時代を切り取る小津

いつの時代も
古い考えと新しい感覚が衝突する

耐える女田中絹代は言う

「古くならないことが新しいことなのよ
本当に新しいことは
いつまで経っても古くならないことなのよ」

「去年流行った長いスカートが古くなり、今年は短いスカートになる
もしくは紅いマニュキュアが流行る、人がやるからやる、それはつまらないことよ」