たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ボクの好きなラストシーン/オリーブの林をぬけて


キアロスタミの「コケールトロリジー
もしくは「ジグザク三部作」

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<友だちのうちはどこ?>後にイランで大地震が起き
その撮影地が甚大な被害を被ったことを知り
出演者たちの安否を心配したキアロスタミ
小さな息子と共に現地を訪ねたことを
映画として再現した作品<そして人生はつづく

更に
その中のエピソードの一遍を撮影している
そんな設定の中で芽生える男女の恋が<オリーブの林をぬけ>

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映画の出演者に選ばれた男が、その相手役の女性に恋をし、しかし男は貧しく、女性の保護者である祖母が非常に反対し、それでもひたむきに愛を告白し続ける男の物語、、、

地震で両親を亡くし
唯一の肉親である祖母を想えば
簡単に男の愛を受け入れられない女性の気持ちと
ストーカーまがいにさえ感じるほど
決して諦めない男

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ラストは
丘の上からオリーブ林を俯瞰で映し出すFIXの画

男が丘を駆け下り
林を抜けたあたりで一旦女性に追いつく男と女は向かい合い
男が必死に語っているのが遠くの遠くに望めるが
どんな会話をしているのか一切セリフは聞こえてこなく
まったくうかがい知ることが出来ない

そして
また歩き出す女性
そして、追う男
すがるように女に食らいつく、、、

キャメラはずっと動かない
遠くから無音の状況を目視続ける観客

セリフもなく
遠くに米粒のように映し出される動きから
観客は想像しこの物語の決着を悟る、、、

やられた!
これがあったか、こういう手法が、、、

キアロスタミ特許取得ラストシーン

※特許はウソ

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