映画のこと/ボクの好きなショット
一年前に再見して このラストシーンについて何か書こうと思っていたが忘れてしまった <小早川家の秋> 「こばやかわ」ではなく「こはやがわ」と読むそうだ、、、 さんざん死んだ母を泣かせた女好きの父親は昔の愛人と娘の家で息を引き取った その葬式の日、…
ほんと溝口は言うことないね、見惚れるね、、、 ずいぶん前に観て書かなかったら 言いたいこと忘れた、、、
出演者は黒人のみ 巨匠キングヴィターの初のトーキー作品で 名作中の名作だが 日本では語られることはほとんどない 埋もれたまんまの傑作 ずいぶん前に観て 書きたいことがあったが 何を書くべきだったか忘れた ただ この3ショットだけが手元に資料として残…
ハリーポッターに出てくる駅はいかにもセットと分るが、 この映画に出てくる駅は 昔のまま残っているのか? それともセットなのか? それにしても美しい、、、
ジャームッシュだね ひとつひとつのショットが アートというより もはや、、、詩 ほんとはね シャープネスでコントラストきれきれすぎる デジタル臭い白黒は好きではないけど 詩の世界に引きづりこまれた、、、 ロバートミッチャムが出ていたり ニールヤング…
敵対する暴力団の組長の女とセックスに浸る日々、、、やがて、女は姿を消す、いつしか男は追われる立場になっていた、、、 渡瀬恒彦と杉本美樹のカラミ、、、レースのカーテンの影がからみ付く、、、 いかにもニューシネマの時代 チンピラニューシネマ 印象…
成瀬の<石中先生行状記> 石中先生が主人公ではないが かならず石中先生が登場する エピソード三編からなるオムニバス 祭の列が近づくこのシーンがとても好きなので 記憶として数カットを残しておく、、、
「役得」という言葉はウディアレンのために用意された言葉なのかも知れない、、、好きな女優とキスして、それをお気に入りのキャメラマンに撮ってもらことを「業」としている人、幸福なライフワーク、、、チビでハゲだけど、才能が有って、ナルシストで、自…
「木下が好きだ」と言いながら、今頃やっと観た<破れ太鼓> 村瀬、東山、沢村、森、滝沢、宇野、小沢といった新劇の演技派揃いの中にあって、無声映画からの映画スターで新派の阪妻を中心に配す確信犯的キャスティングが狙いとおりだ、、、旧態依然のオーバ…
エドワードヤンの<カップルズ> 台北市内の不良グループ、ナンパーして部屋に連れ込んだ女は仲間皆のモノ、共有してこそ仲間、、、人を騙しもしくは脅かし金を分捕るのが奴等のシノギ、、、ある日、男を追ってフランスからやって来た白人女性と知り合い、売…
ケンラッセルの<マーラー> ストーリーで語る監督ではない ショットを積み重ね、感覚で訴えてくる人、、、
感性の人、アニエスヴァルダがまだ「プロ」と呼ばれていない時代に、素人スタッフと撮った自主制作映画、、、しかし素人のレベルではない、完成度が高すぎる、、、構図がバチバチとキマッている、、、スゴっ 二層構造になっている本編、、、パリから戻った男…
<デスペラード> 公開当時以来の鑑賞 < ユーモアと激しいアクション やはり面白いね とにかくギターだよね、、、W
ウォンカーウァイ、ソダーバーグ、アントニオーニの 三大監督によるオムニバス映画<愛の神エロス> その中のソダーバーグの 『エロスの悪戯〜ペンローズの悩み』 ソダーバーグはあまり好きでもない監督だけど このオムニバスの中では ボクの大好きな2監督…
オーラリー♪と言われると馴染みがないが(他の映画でも時折耳にする)、、、ぁ、エルビスのラブミーテンダー♪だ!と、、、 灰色の制服の長い一本の線のように見える隊列、、、 屋外に限らず、屋内であっても奥行きのある深いい美しい画の数々に惚れる、、、
恥かしながら 今頃ぉ~ヴィスコンティの<白夜>を観た やはり傑作だった、、、 ヴィスコンティは 豪華絢爛な貴族の世界を描いた作品よりも 初期のネオレアリズモが好きだ、、、 初めの数カットを観れば 素晴らしい作品かどうかを見極められる典型的な作品 …
カサヴェテス作品群の中でも 知名度が低いこの作品だが 徐々に徐々に引き込まれていって 最後には 主人公二人共々、この作品がとても愛おしくなる、、、 駐車場で働くモスコウィッツはなにかにつけ騒ぎを起こす青年。美術館に勤務する女性ミニーは既婚者と付…
ドゥミ作品の中では 比較的知名度の低い作品だけど、 これがなかなか力作で 印象的な画が多く、アートスティックで 監督のもった資質、センスの良さを感じさせる一作だ、、、 1989年12月6日にモントリオール理工科大学で起きた銃乱射事件の顛末とともに、重…
天才・オーソンウエルズの最後の作品<風の向こうへ> ときどきフォトジェニックな画をみせ 『まだまだ老いていないぞ』と、訴えかけているようでもあるが 過去のほとんどの作品が傑作であるウェルズにとっては 少々残念な感想に至ってしまう本作 それでも …
溝口健二の<雪夫人絵図> 終盤の霧のシーンが凄すぎる 美くしすぎる ロングといったら溝口 (松竹なら「ロングは木下惠介作品を観て勉強しろ」というそうだ) そして、構図、人物や物の配置、霧の入り方 すべてがパーフェクト!やっぱり溝口はすごいい! 親…
学生映画の延長にあるような作風のエロオヤジ石井隆が撮った <郵便配達は二度ベルを鳴らす>を下敷きにしたような映画、、、 全編を通して終始ペールピンクがかった色調 ときおりモノクロームに見違えるほどのフィルターワーク、、、 ライクーダーみたいな…
ションフォードの男臭い1本 <男の敵>にも通ずる 野郎連中の人生の一片を切り取った作品 大傑作<周遊する蒸気船>を代表に フォードの「船」ものはいい 嵐のシーンがいい CGではない人力による本当の特殊効果 数十年後 すこし明るい作風で<ミスタアロバ…
ナポレオンボナパルトの少年期からイタリア征服までを描いた フランス映画界の巨人アベルガンスの1927年の名作<ナポレオン> 1980年代にコッポラが手を加えた「修復版」バージョン 早いカット割り、移動撮影、着色、ディゾルブなど 当時の最先端技術も見ど…
<ミネソタ大強盗団>だけは大好きなんだけど 基本カウフマンって苦手なんだよねぇ この映画も昔一度観たんだけど あまり自分にはピンとこなかった 今観れば別の評価が出来ると思ったけどダメだった、、、 ニュース映像との合成だったり 16ミリで新撮したフ…
初公開時に鑑賞して以来45年ぶりの鑑賞 山根成之監督、西城秀樹&早乙女愛主演<愛と誠> 以前観たガキの当時は まったく意識してなかったけど なかなか面白く良いショットもあるし アイデアや工夫が施されている なかなかの佳作だ、、、 当時は違和感あった…
これを観ずに日本映画を語っていたのも恥ずかしいことだが ここらへんがボクの一番苦手(観ていない)とするところ 加藤泰 中村錦之助、渥美清、池内淳子 定番の物語で この後<子連れ狼>に連なるような 時代劇の名作だけど 語りは決して上手に思えない た…
ボクは今年 ボクの父親が死んだ年齢になった 豪快な父親で 背筋が凍るほどの武勇伝の数々を持ち 周囲から勝新太郎のようなキャラとも ヤクザだったら組を持っていただろうとか言われていた、、、 本人は 傍ら保護司をやりたかったらしいが 諸所事情につき(…
友人が 「小津の<戸田家の兄妹>はいいなぁ」と、呟いたので ひさしぶりに観てみた アントニオーニもこういうことやる 意図的に頭切っちゃう そりゃね 動きのある画なら 仕方なく必然的に一瞬頭が切れちゃうこともあるだろうけど、 FIXだからね キャメラマ…
「今頃~」と、 言われてしまいそうなのだが、 ボクの中では埋もれていた<裸足の伯爵夫人> エヴァガードナーの代表作であり もう一人の主人公にボギー ジョセフLマンキーウィッツ監督 アカデミー賞の脚本賞にノミネートも 撮影は<赤い靴><黒水仙>など…
1930年代、大恐慌時代のカリフォルニア、、、いつか自分たちの農場を持つという夢をもつ季節労働者、ジョージ(バージェス・メレディス)とレニー(ロン・チェイニー・ジュニア)は、いつも行動を共にしている、、、知的で頭の回転が早いジョージは、問題を…