たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画のこと/酒の肴なMOVIE

酒の肴なMOVIE/男と女

フランスだから フランス映画だから生まれた お洒落な映像で描く 名作 長玉(望遠)で 少し揺れるように被写体を捉える 16㎜から35に ブローアップしたのだろうか 粗い画面が むしろ美しい このようなカメラワークを 初めてやったのが この映画 美しい音楽と…

酒の肴なMOVIE/はなればなれに

ゴダールは 本作について 「不思議の国のアリスミーツカフカ」 (Alice in Wonderland meets Franz Kafka.) と 自作を表現している 言うことが いちいちカッコイイけど どうやろ? タラちゃんの<パルプフィクション>の原型 <パルプフィクション>は タラち…

酒の肴なMOVIE/ドッグヴィル

Dogville 舞台を観ているような、リハーサルを観ているような、セットもなく風景のないロケーション空間の中で演者の動きとセリフとカメラだけによる映像に「観客は何を観るのか」実験的な映画、唯一無二、先駆者であり誰も同じことを出来ない(しない)オリ…

酒の肴なMOVIE/炎628

炎628 強い酒を煽らずには直視できない パゾリーニの<ソドムの市>のような映画と思い 怖すぎて3年間封を切らず 棚に埋もれていたDVDをとりだした 今では 戦争映画の頂点といえるほどの 評価が下っているからだ 勇気を出してDVDプレイヤーのトレイに デ…

酒の肴なMOVIE/幕末太陽傳

幕末太陽傳 ほぼ一つのセットの中で セットをフル活用して 数々のシーンが登場する 他に類を見ない 群集劇 グランドホテル形式 邦画のオールタイムベストの 上位常連作品だが けっして 川島雄三で 一番面白いわけではない これだけのシーンを 折込み畳み掛け…

酒の肴なMOVIE/8 1/2

8 1/2 シャンパンにブッラドオレンジを たっぷり絞ったカクテルのような そんな映画 途中で眠ってしまっても構わない これ自体が この映画がそもそも 夢のようなものなのだから オシャレで センス良すぎ イタリアのアーティスティックな感覚 極東の貧しい島…

酒の肴なMOVIE/女と男のいる舗道

冷えた白ワインを用意して観たいね 女と男のいる舗道 12のエピソードからなる 溝口健二の赤線地帯からインスパイアされた ゴダールの数々の印象的な画からなる傑作 キレイで洒落た フランスの感覚、パリの感覚、ゴダールの感覚 やはり 政治色の薄いゴダー…

酒の肴なMOVIE/ギター弾きの恋

もちろん日本酒でもないし ビールでもない テキーラでもおかしいし ワインでもない やはりウィスキーにしよう 映画は <ギター弾きの恋> だから 才能はあるが 粗野な男 本当の恋とは無縁の 男の愚かさ チャップリンのようでも ペーパームーンのようでもある…

酒の肴なMOVIE/ガンマン大連合

もちろん塩も用意して ライムの代わりにオレンヂで テキーラショットを グビッといくなら やはりおバカな映画がイイね マカロニウエスタンなら 尚イイね レオーネよりも コルブッチを選ぶね ガンマン大連合 題名からして バカだよね リラックスして観れるね …

酒の肴なMOVIE/デス・プルーフ in グラインドハウス

Death Proof タラちゃんワールド全開の一作 B級映画の世界 本筋に関係ない 長々とつづく会話と うだうだ感も 酒を呑むには絶好の肴だ 2ツのエピソードを 2本のパートで構成 観客は序章を観ているから カートラッセルがどんな悪党かを 彼女たちよりも知って…

酒の肴なMOVIE/甘い生活

La dolce vita 深海魚が沖に上がるのは 大地震の予兆だとか 何か不吉なことが起こる前兆だとか いわれてるよね だいたい ヘリが巨大キリスト像を吊って飛ぶシーンで始まるなんて そんな感覚 ハンパでない才能の人でなければ できないよね ツカミはOK!なオー…

酒の肴のMOVIE/恋のゆくえ・ファビュラス・ベイカー・ボーイズ

女が 酔いたい夜に 似合う映画 恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 音楽がいい デイヴグルーシン ♪ ミシェルファイファーが いい女だ ちょっとコメディアスで 酔いながら観るには 最適な大人の 小ジャレた映画 フォアロゼのストレートを グラス片…

酒の肴なMOVIE/ナッシュビル

Nashville I’m Easy ♪ 大好きなこの映画の もっとも好きなシーン セントオブウーマンのタンゴシーンが 映画史上最も好きなダンスシーン(非ミュージカル)なら こちらは 映画史上もっとも好きな歌唱シーンだ 色男が唄い出す その時の女性3名の それぞれの表…

酒の肴なMOVIE/華麗なるギャツビー

The Great Gatsby この題名 原題通りに「偉大なるギャツビー」としなかったところが 配給会社の宣伝部のセンスの良さを感じる この映画は ぜったいに 「華麗なる」 で、なければならない ★ F・スコット・フィッツジェラルドの原作 「グレートギャツビー」は …

酒の肴なMOVIE/花様年華

好きな好きな映画 花様年華 ウォンカーウァイは <恋する惑星>では躍動感があるが こちらはアンニュイ(けだるさ)が売り ラストまで広い画がほとんどなく 窮屈な構図を多用する 照明が撮影が素晴らしい ライティングなのか いくらか直接着色しているのか …

酒の肴なMOVIE/髪結いの亭主

髪結いの亭主 大好きな大好きな 映画 大人の男の童話 大人の男のメルヘン この映画 女性は とくに夢中にならない気がする 男は馬鹿 馬鹿だから こういう御伽噺も好きなのだ 女は それをみて 鼻で笑うだろう 男は幼稚と、、、 最後に 主人公の中年オヤジが躍…

酒の肴なMOVIE/ハスラー2

ハスラー2 原題は The Color of Money 「お金の色」 ??? ドル札が「緑」だからね ビリヤード台のラシャ(貼り布)の色も「緑」 昔 プロ野球の巨人軍の 伝説の選手・川上哲治はいったそうだ 「グランドに金が落ちている」と 落ちている金なら 拾いに行か…

酒の肴なMOVIE/真夜中のカーボーイ

題名に都会的な意味合いを持たせるために 本来の「カウボーイ」ではなく 「カーボーイ」と配給会社が決めたことは 有名なエピソードだが 確かな効果があったかどうか検討が付かない それでも「カー」で良かったかもと感覚的には思ふ 3、4年に一度くらい 眠…

酒の肴なMOVIE/アパートの鍵貸します

<アパ鍵> (アパホテルの鍵ではないが、似たようなもの、、、) と いえば 洒落たセリフと気の利いたディテールが優れていると言われている が 撮影も見事で ほとんどのシーンが奥行きを意識した構図になっている 特に広いオフィスの全景の引きの画はハッ…

酒の肴なMOVIE/イージーライダー

アメリカン・ニューシネマの代表作 イージーライダーは まさに うだうだ呑みながら 漂う映画だ そもそも ストーリーなんて無いも同然 フィーリングの映画だ 眺めていればいい しかし ラストは エモーショナル 不条理と怒り 唯一 そこに持っていくまでの すべ…

酒の肴なMOVIE/秋刀魚の味

小津の遺作 小津は60で死んだんだね、、若いねぇ この映画 岩下志麻が綺麗だった、、、 東野英治郎が可笑しくて、、、 ほんの少し出た杉村春子がいつもの如く持っていく、、、 出演者みんな味がある、、、 そして 何といってもこの映画の面白さは、、、「…

酒の肴なMOVIE/サイドウェイ

酒の肴なMOVIEといったら この映画は 絶対に外せない <サイドウェイ> 文字通り 酒(ワイン)にまつわる映画であり バディ映画であり ロードムービーだ 監督は この作品以外にも <マイレージ、マイライフ>や<ネブラスカ/ふたつの心をつなぐ旅>といった …

酒の肴なMOVIE/ビッグリボウスキ

コーエン兄弟が映画を作るスタンスは ありきたりでないこと 「何々のような映画」 と 云われるようなことの無いように 心掛けて映画を作っているような そんな気がする ただし ロバートアルトマンが <長いお別れ>を <ロンググッドバイ>にしたように ハワ…

酒の肴な埋もれがちな傑作MOVIE/がんばれ!ベアーズ

埋もれがちな傑作であり 酒の肴なMOVIEの<がんばれ!ベアーズ> これは傑作! 脚本が素晴らしく良い! というか、映画の教科書のようだ 子供たちが下品な言葉遣いということで その当時の賞レースには登場しなかったが 非常によくできた映画だ いかにも70年…

酒の肴なMOVIE/ロンググッドバイ

<ジャッキーブラウン>と同じように 愛してやまない映画<ロンググッドバイ> 映画と原作を比べる時 映画よりも、たいがい原作の方が面白い でも 優れた監督が撮ると 原作に勝るとも劣らないことは歴史が証明している かならずしも原作に忠実でない もしく…