もちろん日本酒でもないし
ビールでもない
テキーラでもおかしいし
ワインでもない
やはりウィスキーにしよう
映画は
<ギター弾きの恋>
だから
才能はあるが
粗野な男
本当の恋とは無縁の
男の愚かさ
チャップリンのようでも
ペーパームーンのようでもあるが
フェリーニの<道>だね
ジェルソミーナだね
Wアレンの映画の多くが
何らかの作品の
もしくは
誰かしら監督の影響を受けている
オマージュだね
それを上手い具合に
Wアレン風に料理するね
♪
ミステイク!
ラストが全てだね
男が女に会いに来る
当たり前のように
「やり直さないか?」と誘う
「やっぱりお前だけだよ、別れても会いたくなったのは」
その言葉の時の女の表情がイイ
嬉しいけど、複雑
ジェルソミーナのよう
まさか「NO」の答えは想定していない男
しかし
渡された返事の紙には
「もう、結婚しちゃいました~」
と
書かれていたようだ
色男が
時として陥りやすいミステイクだね
そして
男は荒れるね
命に代えられないギターを
柱に叩きつける
<道>のラストと同じ感覚
でも
こちらは最後に会えた
答えをもらって打ちひしがれるのと
二度と会えず死に別れるのと
どちらが良いだろう
どちらが残酷だろう