たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/執炎

執炎(1964年 日活作品)映画ポスター ★監督:蔵原惟繕 出演:浅丘ルリ子/伊丹一三(伊丹十三)/芦川いづみ/平田大三郎/松尾嘉代 ...

 

とにかく画がいい、1カット1カット丁寧に考えられた構図、市川崑とか吉田喜重中村登と同じく、、、この俯瞰この当時どうやって撮ったのだろうと驚くほどのショットやステディカムのない頃に山道を移動撮影するなどのキャメラワークもいい、、、そして印象的なシーンを作るのは「雨」「火」「雪」そして「風」それが良く判る作品、、、海の男と山の女の深い愛、落とした者の命は尊いが戦争を続けた奴等の犠牲になったのは兵隊だけではない、その妻や家族をも犠牲にした、、、

 

最近は『こいつでもレジェンドとか言っちゃうの?』『このレベルで大物俳優』とか言う?ってほどに「レジェンド」とか「大物」が安易に軽々しく使われていてイライラする、、、今、現役で大物と言えるのは男だったら仲代達也、加山雄三くらいしか思い浮かばない、女優なら(最近では女優とは言わず俳優と呼ぶ、なんなんその風潮)若尾文子吉永小百合倍賞千恵子、そして浅丘ルリ子だろう、、、とくに浅丘は面倒見の良い姉御、姉貴として(姐さん兄さんと呼ぶのは関西)として大勢の俳優仲間から慕われている、先輩後輩隔てなくハッキリ物を言う性格で、2時間遅れて撮影現場に現れた勝新太郎にさえ叱り謝罪させたというエピソードもあるし、元恋人の小林旭が結婚した美空ひばりとも仲が良かったそうだし、いっときは石原プロにも所属していたし、本作の監督の蔵原とも愛人関係にあったそうだ、そんな監督の前だからか浅丘にとって出演100作目の記念的な作品であり、一瞬だがお尻や乳房など裸体が拝めるサービスカットがありとてもプレミア感があるのがこの作品だ、、、

 

プレミア~

詰まった画、混んでいる画

奥行を意識した画が随所にある

この当時、こんな俯瞰どうやって撮ったの?ビューティフル!

煽りも

傘が舞い落ちる、、、