題名に都会的な意味合いを持たせるために
本来の「カウボーイ」ではなく
「カーボーイ」と配給会社が決めたことは
有名なエピソードだが
確かな効果があったかどうか検討が付かない
それでも「カー」で良かったかもと感覚的には思ふ
3、4年に一度くらい
眠れない夜にバーボンを呑みながら観るが
何度観ても飽きないから
名作だと思ふ
人間にはふたつ必要なものがある「太陽の光とココナッツ」
と、いうダスティンホフマンのセリフがある
必要なもの=生きること
ホームレスで一文無しなのに
生きるために必要なモノが「金」といわないのだ
太陽から離れた暗く汚れた生活の人間に
必要な物は陽の暖かさと食事だ
砂漠を彷徨う迷い人に
「金」は必要でなく「水」が必要なように
都会の砂漠を彷徨う彼らしい言葉だ
だから彼にとってフロリダ行きは
絶対的な道筋だったのであろう
フロリダの生活の妄想シーンは楽しいはずなのに
むしろ哀しく感じる
一番笑わせる場面
「カウボーイはホモだ」とダスティンが挑発すると
ジョンボイドが反論する
カウボーイがホモというなら、ジョンウェインはホモなのか!?
そして
この作品で
そろってオスカーにノミネートされた二人は
ジョンウェインに敗れる、、、 :)
原作の小説が素晴らしく良い
しかし映画も映画で素晴らしい
オスカーでも脚色賞をとって当然なところだ
映画用に脚色するとは正にこういうことだ
映画は
原作の半分ほどのところから始まる、、、
また数年たったら
バーボンをストレートで飲みながら
深夜に観てみよう、、、