たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ボクの好きなショット/捜索者

 

 

蓮實御大の影響でシネフィル連中の間では只今ジョンフォード回顧ブームが起きているが、ボクも便乗して観返してみた、、、

 

30年ぶり20年ぶりに再鑑賞、再々鑑賞、、、映画史に輝く捜索者>のボクが抱いていたイメージは深刻で暗い物語、ストイックな主人公の執念の物語、勿論それはそうなのだが、しかし改めて観てみると、ボクの記憶の中のストイックさほどでもなかった、時と共に自分の脳内で実際の作品よりもより神格化されてインプットされていたようだ、、、実際はところどころユーモアさえも交え、美しくはあるがアートに寄りすぎもせずしっかり娯楽的要素をもった(暗さは否定できないが)やはり優れた西部劇だった、、、

 

しかしね、劇中では謎が多い、

①顔の傷のこと②コマンチ族との因縁について③なぜコマンチ族の言葉を主人公は話せるのか?④白人とインディアンの混血の子を連れてくることになった経緯⑤義姉との過去⑥親しい隣人一家との関係⑦主人公の南北戦争後の行動⑧なぜ沢山の金貨を所持していたか?などなど、謎に包まれたまま全く説明がないまま物語は進行する(もしも原作があるなら極限まで削りに削ってこれ以上は削れないとこまで削ぎ落した素晴らしい「原作ものの映画化」だ)

 

というよりも、

まるで、シリーズの「1」を観ずに「2」を観てしまった感覚

この感覚、胸のモヤモヤを解消するためにも、是非とも存在しないフォードによる「捜索者・前日譚」を観てみたいと叶わぬ夢を描いた、、、

 

全部有名すぎるショットだけど、とりあえず、並べてみた、、、

映画史上あまりにも有名すぎるファーストシーン、誰が来た?家族は何を思う?物語の始まりに的確なまさにツカミはOK!な導入部

怒りに満ちたカッチョ良すぎるショット、、、

ジョンウェインの生涯もっともカッコいい横顔、、、

モノクロームのような美しすぎるショット、、、ため息

デヴィッドリーンが<アラビアのロレンス>撮入にあたり何度も繰り返し観て参考にしたのも頷ける、まさに<捜索者>あっての<アラビアのロレンス>なのだね、、、

さまざまな映画に影響を与えた<捜索者>、ルーカスも<SW>で似たようなショットを多用している、とくにルークの家が焼かれ義父母が死ぬシーンは完全に<捜索者>のオマージュだ、、、

ファーストシーンとかぶるラストシーン、フォードでなくては出来ない離れ業、、、