カサヴェテス作品群の中でも
知名度が低いこの作品だが
徐々に徐々に引き込まれていって
最後には
主人公二人共々、この作品がとても愛おしくなる、、、
駐車場で働くモスコウィッツはなにかにつけ騒ぎを起こす青年。美術館に勤務する女性ミニーは既婚者と付き合っていたが、そのために思い悩むことも多かった。そんなミニーとモスコウィッツ孤独な二人がひょんなことから出会う。モスコウィッツはミニーに心を奪われるが、ふたりはうまく交流できず……。男女の姿を通して、結婚の意味を描くドラマ。(映画.comより転載)
ま、この二人
なんとまぁエキセントリックなことか
精神分裂症ではないかと疑いたくなりそうだが
それでも憎めない二人
親しみを込めて「不器用」な二人と言い換えることもできるが、
重度は兎も角、
それなら世の中の人々のほとんども「不器用」ではないか?
そもそも
思うようにいかないのは「人生」ではなく「人」なんだと、
器用に人生を渡っていける人なんか、ごく僅かなんだと
食堂のシーンが多い
NYのダイナー、アイスクリームパーラー、ホットドッグスタンド、
ほかレストラン*3か所
「踊りたくない」と女
ダンスホールの駐車場で「入る/入らない」でモメる
仕方なく男は車のラジオを付けて音楽を流し
駐車場で踊る二人
いいシーンだ
ふたりの共通点は「ボギー」が好きなこと
ハンフリーボガート
<マルタの鷹><カサブランカ>を上映する映画館
「やはりボガートは最高だ!」と、最初の二人の共感
いかにもカサヴェテスらしい
クローズアップ多用しての人間観察のごとき
迫って迫って人間の姿を露わにして描いていく
カサヴェテスの作品の中では
あま取り上げられることもない作品で
これは趣味の問題になるが、ボクはかなり好きだ、、、