つくづくDNAとは恐ろしい
願っても届かないモノを生まれもって持つ者
それは
絵画から映画に移っても
血の継承
とくにカラー作品に色濃く
<田舎の日曜日>は
願っても叶わぬ人が伸ばした手のように思える、、、
白黒から始まり
それは白黒テレビの世界で
やがてカラーの世界を映す冒頭部分は、ツカミはOK!、、、
「風」のシーンは
映画史上でも稀に見る激しい心の揺れ
風や水の自然の動きや流れを連写する
生き物たちの自然の営みも
ルノワールが観客にこれでもかと「解かれよ」と言わんばかりだ
人工授精を推進する教授の身に降りかかる経験は
「たぶん幸福とは自然の秩序に従う事だ」と吐露させるに至る、、、
ルノワールらしい美しい画と風刺
素晴らしい作品、、、