ファスビンダーというとすぐに「ニュージャーマンシネマの鬼才」というお決まりのフレーズで、日本では評価が限定的で低評価に思える、、、映画史上に数々の影響を与えた大監督という正しい評価が日本でも定着してほしい、、、
フランソワオゾンの<苦い涙>を観る前に、こちらを観ておかないといけないと思い鑑賞、ファスビンダーの<ペトラフォンカント苦い涙>、、、ここでは主人公は女性だが、これを監督自身と置き代えなければ切なさが半減する、、、全キャスト女性、、、
ファスビンダーはやはり演劇人、でも舞台では見せられないものを映画で見せる、映画と舞台の優位性を活かす、、、演者の配置は演劇的で、構図は勿論映画の特権、、、あとは喋り続ける、、、キャメラは限られた一室から決して出ない(一部屋で本編完結)、それでありながらこれだけのアングルを示すとは凄すぎる、日本で言えば内田吐夢の<たそがれ酒場>のよう、あ、そういえばそれも演劇的な要素だった、、、キャメラマンはその後スコセッシ組に招かれるミヒャエルバルハウス、これは初期の頃の仕事だがとても素晴らしい仕事ぶりだ、、、
フワフワの毛の絨毯に土足、ベッドの枕元にハイヒールの足を載せる感覚、、、毎度のことながらこいつらは無神経なのか?バカなのか?まるで動物、まるで野生、しかしここらへんの感覚を理解できないと、ボクも彼らを本当の意味で理解することが出来ないのだろう、、、
あ、あと、やっぱりハンナシグラは良いなぁ、、、