スコセッシの<アビエイター>で
その人物像を知っている人は多いと思う
大富豪ハワードヒューズ監督が
湯水のように資金を投入して完成させた1930年公開の作品
<地獄の天使>
実際撮影は
1925年頃からおこなわれた
4年の歳月の間
映画技術の向上もめざましく
そのため
ヒューズは
あらためて
一部カラーで撮り直し
更に制作費がかさんだ
しかし
やはり制作費の多くは
本物の戦闘機を90機購入して
実際に空中戦に費やした費用
そのため
映画史上はじめて
100万ドルを超える巨額の制作費となった
自己満足なのか?サービス精神か?
それとも、狂気か?
いずれにせよ
ひとりの監督による
執念の一作
ドイツ軍
ヒンデンブルグルの高度を上げるため
船体を軽くするため
身投げを命じられる兵士たちのシーンは
静かなで
恐ろしい
アビエイターでも
その過程が描かれているが
巨費を投じてのそのドッグファイトは
のちに
SW(空中戦やダースベイダーの造形)や
<地上より永遠に>などの作品にも
影響を与えた功績も大きい
正直
ストーリーはあまり魅力的ではないが
クライマックスは
当時としては非常に派手で
その爆弾投下、爆破シーン、横転する戦車、
真上から、そして更に上空からの様々な飛行戦闘シーンは
90年ちかく前の映画とは思えない
映画史に刻む功績を
観る価値ある一作