「アクセル」主人公のセリフに登場する犬の名、下半身が不自由な飼い犬、しかし作中その姿は登場しない、、、
多くの人がイーストウッド作品なら<グラントリノ>だとか<許されざる者>とか<ミスティックリバー>が一番良い(もしくは好き)と言うかもしれない、だけどボクが一番好きなのは<ヒアアフター>であり、間違いなく最も良い出来の作品は本作<ミリオンダラーベイビー>だ、何度観ても素晴らしい、映画の質が別格、何もかもがここまでの映画はなかなかない、全シーン全カットが好きだ、手前も奥も、陰影も細部も画が詰まっている、、、
物語は本編90分の頃転調する、、、そこからの後半が「暗くて余分」と感想を述べる人も少なくないが、申し訳ないけどそれはアホが言うこと、イーストウッドは普通の監督ではないのだ、ただのボクシング映画なんぞ撮らない(アメリカンスナイパーも同様)むしろここからがイーストウッド、ここからなんだよ、、、
「たふえいんといなあふ」ボクのブログタイトルはこの映画のセリフから頂戴した「Tough Ain’tEnough」、、、冒頭、主人公の女の子が「私はタフよ」と言うと、イーストウッドが「タフなだけじゃダメなんだよ!」と言い放つ、そしてラスト直前ジムの壁を舐めるキャメラに「Tough Ain’tEnough」、すべてこの言葉に尽きる映画、、、人生はコントロールすることができない、それでも死の間際に「いい人生だった」と言えるか「クソみたいな一生だった」と言うか、人それぞれのその瞬間がやってくる、、、
手紙の返事がない(実の)娘
父親の愛を求めてくる(この)娘
フランキー(イーストウッドの役名)にとっては幻の娘の姿
そしてこの娘にとっても
「行きは飛行機、帰りは車」「そんなバカな」
「生のために闘った子」
「自分を守れ」
「モ・クシュラ」愛する人よお前は私の血
「HIT PIT GYM」
「アイラのロードサイド食堂」
何度観ても最高の映画だ、、、