たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/ダンケルク

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人は楽な方に流されやすいよね

金の使い方は人を表すよね
 
前日にCG技術満載の<新感染ファイナルエクスプレス>を観ていたので
尚更ダンケルクの再現性に感心した
 
最新技術を使えばラクなのに
よくもまぁ、これほどの労力を消費するものだ
本物の映画人の底力は尊敬に値する
 
リアルに本物を求めて再現するなんて
今の時代そんなバカげた行為に
金と時間とエネルギーを使い果たすバカさ加減に感服する
「ハリウッドだから」では、理解を超えるパワーだ
 
でも
実のところほとんどの人が
意外に退屈ではなかったかなぁ
 
きっと
いつまでも
ノーランに<ダークナイト>を求めているんだろうね
 
迫力があるとか本物感とか
実はおおかたの人はあまり求めてなかったりするよね
 
本物っぽい中にもストーリ-性が
綿密で感動的であっと驚かせるような展開がないと満足しない人が多いよね
それゃ当然のことだけどね
 
そういう点では
成功しているかどうかは疑わしいけど
 
でもね
映画の良し悪しをいえばね
すごく良くできた映画だよ、、、
 
陸、海、空
軍隊のことではないよ
 
この映画は
そんな3つのシチュエーションから構成されていて
そういう基本的な構成力が優れているんだよね
芯があるんだよ
映画作りのビジョンがしっかりしているんだよね
 
映画の
区間軸と時間軸と物語の3つから成る立体性があるんだよね
 
立体性っていうのは
ノーランの一つのウリなんだよね
3D的な見せ方の立体ではないね、、、
 
とくに再現性という意味では
ダンケルクの史実を再現する一方
 
空中戦では
ハワードヒューズの<地獄の天使>を再現しているね
これは非常にマニアックな試みだよね
 
その<地獄の天使>も
リアルな空中戦にかかる費用のため巨費が投じられた、、、
(アビエーターを参照に)
 
そして
それより何よりセリフが少ない
セリフがなくても見せ切る
 
まさにモーションピクチャー!
これぞ活動写真!
 
それは脚本の段階でかなり意識したんだろうね
だから導入部で字幕を入れているよね
「最低限の言葉で伝えるよ」というノーランの意思表明だね
 
膨大なカットのつなぎだけで
観客に状況、心理を伝える、、、
 
尺もそんなに長くないし
ダンケルクの戦場にドブンと浸かってみる
 
それを体験する価値ある一作
 
4☺
 
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