シェイマス&ラッキー in ルーム
ラッキーは
お母さんが
子供に話した架空の犬
部屋の中からは
外は
想像の別惑星でしかない
シェイマスは
子供が
外の世界を知って
初めて触れる犬
部屋の内と外
現実と想像
犬が
その象徴になっている
さりげない演出が上手い
映画の後半
子供より母親が精神的に苦しむ
それは
きちんと「部屋」に
サヨナラをしなかったから
ラストに
子供が髪を切って
母親に贈ったことと
「部屋」に別れを告げたことで
やっと前を向けたようだ
子供は親にとって
天使のようだ
PS
あの「ルーム」は
母親にとっては忌々しい悪夢の日々の場所
しかし
子供にとっては生まれ育った唯一の世界
この映画は
この親子の「隔たり」と「解放」の物語
子供が髪を切る
子供から母親への「意思表示」
未来志向の意思表示
そしてラスト
二人でルームを訪れる場面がいい
二人のルームへの思いが違うけど
ルームと決別しなくてはいけない
先へ進むために