たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/太陽の中の対決

おそらく
ポールニューマンの出演作は30本ほど観ているのが、

ニューマン作品の中でも
あまり語られることのないこの作品<太陽の中の対決>は
すっかりボクの中で埋もれていた、、、

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ポールニューマンは幼い頃に先住民に誘拐された白人で、先住民たちの過酷な生活、ひもじい生活を体験しているにも関わらず、一度はある白人に救助され養子になり白人社会に戻ったにも関わらず、結局は先住民たちと暮らしている男を演じている

ファーストシーンが非常に良い
綺麗な黒い馬が水場の様子をうかがっている
しばらくすると仲間の馬の群れがやってくる
リーダーのようなその黒い馬は
水場を偵察に来てすぐに仲間の元に戻り
再び群れを引き連れ水場に来る
仲間が水を飲んでいる間でも
黒い馬は周囲を気にして警戒している
するとそれが主人公の仕掛けた罠と知り
仲間を引き連れ逃げようと疾走する

もちろんセリフなく
一連の動きを見せていく

モーションピクチャーだね~
ツカミはOkだね~

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この冒頭部分で
この作品はハンパない質の映画と悟る

監督は
<ハッド>でポールニューマンと組み
名作を生みだしたマーティンリット

だから、間違いないね

<ハッド>は乾いたような白黒の美しい作品だったが
こちらは美しいカラーながら太陽の光線に汗が噴き出すような肌感を感じる、、、

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主人公は死んだ養父の残した財産を売り新天地へと向かうとことにした、すでに先住民は居留地に追いやられ、汽車に代わって駅馬車も活躍の場も失った時代、最後の駅馬車に乗って主人公は新天地を目指したが、、、

先住民から奪った金を抱える男、その男から金を奪おうとするアウトローたち、その男たちが一旦奪った金を更に奪った主人公、主人公はもしも自分が死ぬことがあったら、その金を居留地の先住民たちに返してくれと駅馬車に乗り合わせた者たちに頼み、灼熱の太陽の下、対決へと歩を進める、、、

原題は「Hombre]
男らしい男、男の中の男
先住民から与えられた主人公の名前、、、

ポールニューマン作品群の中でも
上位に位置するともいえる、埋もれがちの傑作だ、、、

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とにかく
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構図というか
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配置が
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良いのだよ
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寄りの画も良いし
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奥行きもあって
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深いいい
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