遅ればせること公開から44年
失敗作と言われ続けていたし
そもそもマイケルチミノには
あまり興味が無いのでスルーしていたが
ブルーレイが手に入ったので
今頃〜
ではあるが
観ることにした
冒頭の大学卒業シーンを
もう少し摘まめないものかと、
同じように
<ディアハンター>の前半結婚式シーンと重ね思いを馳せるが
ま、これが
後々効いてくるのだろうと思いながら
20分経過
シーンはそれから20年後へ
するとどうだろう
そこからの3時間20分ほど
まったく目が離せず引き込まれる
これを
失敗作だ!駄作だ!と言った奴等
これに
その年のゴールデンラズベリー賞を与えた連中
オマエ等はアホなのか!?
過小評価も甚だしい
埋もれさせておくのが惜しい大傑作
ま、
そろそろ
改めて
再評価されるような気がするが、、、
そもそも侵略者としてアメリカの大地に侵攻し、好き勝手やって先住民の土地を奪った連中が、これからは新たな移民たち(ユダヤ系ロシア人など)に土地を奪われると恐れ、先んじて虐殺しようと企む主に大英帝国出身者の身勝手さに胸糞が悪くなる想いがする、、、米国の黒歴史、これも主に白人たちに本作が低評価された理由とも思われるが、個人的には<ディアハンター>よりコッチの方が好きだ、、、男くさい映画でもあるが、<風と共に去りぬ>的な要素もあるので女性の観客にも悪くはないはずだ、、、
クリストファーソン、クリストファーウォーケン、ユベール、ジェフブリッジス、ジョンハート、ミッキーローク、ウィレムデフォー(デビィー作/クレジット無し)、ジョセフコットン、派手さはないが魅力的なキャスト、、、そして、ユナイテッドアーチスト社を企業存続の危機までに追い込んだ巨費を注ぎ込んだオープンセットの再現性の高さ、、、
当初チミノは5時間25分に編集したものを完成版としてUAにみせたそうだ、、、もちろんそんな長尺を興行的にOKが出せるはずもなく、何度となく編集が重ねられ、とうとう1時間台のバージョンさえもあるそうだが、物語は残っても芸術の香り高い部分は削ぎ取られ特有の輝きは失われたと言われている、映画におけるプロット偏重主義、撮影された演劇という人もいるが、現代の早送り鑑賞に重なる、物語とアクションの確認作業でしかない、、、こんなことでは観客はどんどんと美しいものが理解できず、良さを判断できなくなるだろう、、、映画をプロットでしか語れない人、ぁ、北村(紗衣)女史(W)ま、そういう人の方が圧倒的に多いのだが、、、
右から左へのパン、折り返して左から右へのパン、もっとも恥ずかしいとされる往復ビンタだが、とても正しい使い方の往復ビンタだった、そしてミレーの絵画を模したような美しいショットなど、そのキャメラを担うのはジグモンド、アルトマンの<ギャンブラー><ロンググッドバイ>、スピの<続・激突カージャック><未知との遭遇>、デパルマ<ミッドナイトクロス><愛のメモリー><ブラックダリア>や<さすらいのカウボーイ><脱出><スケアクロウ>、ウディアレン3作品、、、
今頃観て言うのもなんだけど、これを観逃している人、絶対に観るべきだ、、、とにかく素晴らしいに尽きる傑作、、、すげえなぁ、この映画、、、
美しい馬車、ミートパイ、舌、ウィンチェスター銃’66、ローラースケート、コックファイト、土地の権利書、新聞紙の壁紙、タフィー(馬の名前)、、、