ずっと見逃していた
イエジースコリモフスキーの
やっと観た
イエジーの映画の主人公たちは
いつも、
ちょっと不器用
要領が良くなく
生きることがヘタ
なんで、そうなの?
なんで、そうしちゃうの?
なんで、そうしないの?
スクリーンのコッチからイライラしながら観ることになる
この物語の主人公は気の弱い中年男、冴えない生活を送っているが、憧れの女性を遠くから眺めることが唯一の生きがい、伝えられない想いは変質し、女性に睡眠薬を飲ませ眠らせ部屋に潜入することに成功した4晩、しかし彼女に触れるわけでもなく、彼女のシャツのボタンを縫い直したり、掃除をしたり、リストラで得た退職金で買った指輪を目立たない場所に置いて去るような行為を繰り返す、、、実は憧れのこの女性、以前強姦にあい、この男はその場面に遭遇しながら女性を救うことが出来なかったのだ、そして真犯人の代わりに疑われ刑務所に入っていた、、、前回も今回も指一つ触れていない、純粋な愛だが、それでは女性に「愛」は伝わらない、、、男には彼女を救う勇気も、愛を伝える勇気もなかった、、、
とは、いっても
女性に接することは
男にとって非常に難しいことで
ほとんどの人が
相手に愛を伝えることが苦手なんだよね
それでもね、
「ボクはシャイなんです」ってことすら伝えられないと
何も変わらない
「孤独」って言葉が簡単に使われるけど
「独りで暮らすこと」と「孤独」は違うよ
それ理由にしたり
運が悪いと結論づける以前に
なにか一歩踏み出したり
なにか一言発していれば
なにかが変わっていただろうなぁってこと
イエジーの映画には「半面教師」的な、問いかけがある、、、
4☺