たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/ラストショー

名作っていうのは
何度観ても「名作」なんだよね

2、3度と観て
最初ほどの思いが湧かないのは
本当の名作ではないね

この<ラストショー>は
30年ほど前に初めて観たけど
むしろ最初に観た時よりも
素晴しく感じる

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ラストショーっていうけど
演劇や演奏ではないんだよね
原題は<The Last Picture Show>だから
映画のことなんだね
廃れた田舎町の
テレビや他の娯楽に押されて消えゆく映画館のことだね

その映画館では
スペンサートレイシーとリズが登場する映画流れている
<花嫁の父>だね

外に出ると
ジョンウェイン主演の<硫黄島の砂>が
次回作としてポスターが貼られているね

この映画館で上映される最後の映画は
<赤い河>だね

牧童が石油堀りに転向していく
このテキサスの田舎の町に相応しい
最後の映画だね、ラストピクチャーショー

アメリカの「映画ヲタ」ピーターボグダノビッチらしい
映画愛に満ちた作品だ

消えゆく映画館を象徴にした題材では
埋もれているこの作品
<ラストショー>がいいんだよね

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寂れた田舎町だけど
フォトジェニックだね
今でいうならインスタ映えするんだよね

もしかしたら米国人の目には冴えない街に映るかもしれないが、
まるで絵葉書のようにキレイでカッコイイ
全ての画の構図がキマッているね

当初はモノクロで撮るつもりではなかったらしいね
オーソンウェルズの助言だったらしいね

そのため
素晴しくノスタルジックで
美しい作品に仕上がっている

ロングの画もいいけど
寄りの画がいいんだよね
ボグダノヴィッチの「寄り」は
いつもしっかり寄っているね
クローズアップといえるほど寄るね
ボクはしっかり寄った寄りの画が好きだよ

キスシーンなどのライティングが
クラッシクな照明の当て方だよね
白黒だから光を当てるとこ当てないとこがハッキリしていて
結果陰影が強調されているんだよね
一緒に観ていた次男坊は
「低予算のフィルムノワールのようだ」と呟いた
<暗黒街の弾痕>とかだね

撮影監督はロバートサーティス
<ベンハー><コレクター><卒業><おもいでの夏><スティング>など

音楽もいいね
常に薄く音楽が流れているね
この薄さ加減が絶妙だね
画も音も雰囲気があるんだよね

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物語は
1950年代のテキサスの片田舎
高校生の男女3人を中心に描く
そこで暮らす人々の姿

次々と男たちを翻弄する娘と
年上の女性との密会を重ねる若者

青春群像>ラストショー>おもいでの夏>そして70年代グローイングアップもの>80年代ハイスクールもの

フェデリコフェリーニから始まる
グローイングアップもの系譜

俳優陣がいいね
ティモシーボトムス
ジェフブリッジス
シビルシェパード
ベンジョンソン
エレンバースティン
クロリスリーチマン
アイリーンブレナン
ランディクエイド
若い演技陣と渋い名優たち、、、

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ドンパチのウエスタンの意味ではない、西部劇、、、

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