斎藤耕一のずっと気になっていた<約束>をやっと観た、、、<旅の重さ>の透き通った画、<津軽じょんがら節>の白黒のキレキレの画同様、この映画でも全編を通して存分にフォトジェニックな全編少し緑がかった画が美しい、、、兎に角いちいちカッチョいい構図やショットの連続、そして長玉の多用でクローズアップで迫る、、、ストーリーは特段面白くもないが、それなのに最後まで画だけで魅せ切ってしまう凄さ、、、冒頭から長らくセリフなく音楽だけで見せていく、そして岸恵子の横顔にタイトルが浮かび上がった瞬間にグッときた、、、この何とも言えない表情の意味がラストで明らかになる、、、
囚人の女とチンピラの男が列車の中で向かい合って座ったことで芽生えた2日間の小さな恋の物語、、、くだらない、あり得ない話し、これは大人の男女のメルヘン、リアルでないからメルヘンと言うだけで、でも決して馬鹿にして言っている訳ではない、、、こんな恋があってもいい、、、
立派な立派な日本映画の名作だけど、あまり語られることが少ない観るべき一本、、、
モノクロームのタッチが美しい、、、
アントニオーニっぽく