たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/遥かなる山の呼び声

正直ボクは
山田洋次の映画を積極的には観ない
でも
観るとたいていいい

山田洋次作品鑑賞消極派としては
この作品も初めて観た
そして
すごく感動した

「感動」なんて言葉は
めったに使いたくないのだが
使わずにはいられない

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<シェーン>というよりも
無法松の一生>であり
<静かなる男>である

以前も
どこかで書いたが
健さんは絶対に
<静かなる男>のジョンウェインに
憧れていたと思ふ
健さんいい

倍賞千恵子のことを
今まで何とも思わなかったが
この作品の彼女は
素晴らしくいい

美しかったり
構図が決まってるカットが多いが
なにしろ
カット割り(編集)がいい
次にくる画が的確
入れ込んでくる画がいい
上手ではなく、いい

たとえば
ファーストシーンでは
ロングのショットを重ねてくる
並の監督(正攻法として)なら
途中で寄りの画を挿入したりするが
ここでは
徹底してロングの画で押してくる
ロング、ロング、ロング、ロング
いいなぁ
いい映画が始まるなぁ
ツカミはOK!

山田洋次喰わず嫌いのため
ボクにとって埋もれてしまっていた
もっと早く出逢いたかった
いい作品

PS
山田洋次」に関して
ウィキを眺めてみたら
こんなエピソードが載っていた

小津に対して否定的だったようだ
ところがある日
黒澤明邸を訪ねると
黒澤が小津の映画を食い入るように観ていた
その光景に山田はショックを受け
それ以降小津を客観的に観るように努め
その後作風にも少なからず
小津の影響を受けたそうだ

いいものはいい
好き嫌いではないよね
いいものはいい

タイプではなくても
いいものはいいと認めないとね