松竹の大先輩小津安二郎と
その後の松竹を支えた山田洋次
しかし
そもそも山田洋次は小津を否定していた
ところがある日
山田が黒澤明の家に遊びに行くと
黒澤は嬉しそうに小津の映画を観ていた
山田は黒澤が小津を好きなのを意外に思い
「小津が好きなのですか?」と訊ねた
すると黒澤は「面白いじゃない、え、嫌いなの?」
それ以来
山田は小津を認めるようになったそうだ、、、
二人とも関西で育ち東京を描いた
小津は東京を否定的に描きもするが
山田は東京を肯定的に描く(ただし下町)
で、ありながら
山田の描く寅さんは
小津の「喜八もの」が源流にある気がする
人情もので通じるだけでなく
主人公が己の恋心を抑えて相手に尽くすところは
そのまま寅さんではないか、、、、
小津の<東京の宿>のセリフ「子供がいるから頑張れる」
<男はつらいよ/知床慕情>では「子供でもいれば頑張れたのに」
根本が同じながらアプローチが違う二人