たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

表彰されたことある、、、



↑<私人逮捕したことある、、、>の中で

「そんな訳で、ある意味、 命張って、身体張って、逮捕したのに、、、誰からも何も褒められず、、、」と書いたが、

実は一度だけ表彰されたことがある


学生の頃
オヤジが家の裏手に小さなアパートを持っていて
小さな会社に寮として貸していた

ある休日の昼間のこと
首にコルセットを巻いた知らない人物が
大慌てでオヤジに助けを求めてきた

オヤジはいなかったので
訳が分からないまま袖を引かれて
その首コルセットの兄ちゃんに付いていくことになった

連れていかれたのは
オヤジが貸してるアパートだった
その寮の住人がこの兄ちゃんで
たまたま外に出たら
寮1階の無人の倉庫部屋の
少し開いた窓から煙が出ていたのだという

1階の鍵が不明だし
のろのろしているうちに大火災になるから
ボヤを消し止めてくれということだった
なぜなら兄ちゃんは首コルセットだから
必然的にボクが消火活動をしなくてはならない、、、

ハシゴをかけブロック塀によじ登り
窓を開けてみると
部屋の隅の方に何組かの蒲団が畳の上に積み上げられていて
その蒲団の傍らの火の付いたタバコから
くすぶって煙がモクモク上がっている
意を決して部屋に飛び降り
消火器を発射した

その後消防車が到着して
大きな火災にならずに済んだが
非常に怖い経験だった

いつ一気に火が上がって
火に飲まれてしまうかが怖かった

表に出ると
首コルセット兄ちゃんが消防団員に囲まれ
事情聴取を受けている
「ボクが見つけたんです、それですぐに消さないとと、、、」
すっかりヒーロー気取りだ
実労働はボクがしたのに

このとき何故か
染之介・染太郎の顔が浮かんだ
頭脳労働担当&肉体労働担当、、、

後日
消防署に呼ばれ表彰され
ウィスキーのセットをいただいた

イメージ 1

しかし
この件
実はボクは不審に感じていた
この首コルセットの兄さんが怪しいのだ

そもそもボクだけが部屋の中を見ているが
部屋の隅に火の付いたタバコが落ちていたのだ
そしてその部屋の窓はほんの少ししか開いていなかった
3cmも開いていなかった

通りかかりの人が
不注意に民家に向ってタバコを高々と投げたとしても
そんな上手い具合に窓の隙間をすり抜けることは
非常に困難だ

その上
窓際でなく部屋の一番の奥に到達させるには
無意識では不可能なことだと思う

明らかに
誰かが意識して
手を伸ばして窓の隙間に手を上げ
奥の方へと投げ込まなければ
とうていできないことだ

寮以外の者は
ほとんど通ることのない人気のない場所だ

その人気のない場所に
ほんとうに偶然に
首の痛い兄ちゃんが通りかかり
「たまたまた」ボヤを発見したのか
タイミングが良すぎないか?

もしも
首コルセット兄ちゃんの仕業だとしたら
まさしく「マッチポンプ」だ、、、