<男はつらいよ>製作50周年、50作品目
実際の渥美清は死んでも
映画の中での寅さんは死んでいない
寅さん NEVER DIE !
さくらが言う
「2階の部屋はいつお兄ちゃんが帰ってきてもいいようにあけてある」と、、、、(涙
ラストは
まるで<ニューシネマパラダイス>のように次々と
シリーズに出演した歴代のマドンナや大女優たちの姿を映し出す
そして最後の最後のクレジットに
渥美清の名前は出さずに
おいちゃん、おばちゃん、タコ社長、御前様の名前を捧げて幕を引く
ここで寅さんの名前を出さないのも
「寅は死んでない」の山田監督の意思表示
テレビ版で一度寅を死なせてしまって
映画版で蘇らせてからは
寅は死なない宿命を背負ったといえる
周りが老けていく中
寅さんだけは50作を経ても変わりないのが、その証明だ
映画はいつでも
その当時のままの姿を見せてくれる
だからボクはいつでも寅さんに会える
寅さんロスになったけど
そうだ、また最初から観始めよう!
映画は
妻を亡くし、高校生の娘と暮らす小説家になった満男(吉岡)がサイン会でイズミ(ゴクミ)と再会し、二人で過ごす3日間を描いたもの
サイン会で再会するのは
<ヒアアフター>や<ビフォアサンセット>のようだ
不思議な体験をした
全ての作品を今年のほんの半年の間で観たばかりなのに
この(50)作目を見ると懐かしすぎて涙が出てくるのだ
最後の(48)<紅の花>なんてほんのこないだ観たばかりだよ
それなのに懐かしく感じる
この不思議な感覚
ボクが実際の時間でなく
映画の時間空間に入り込むことに成功したと言えるのではないだろうか、
メモ
ラストの女優たちを眺めていたら
リリーは勿論だけど
八千草薫もいい(八千草からプロポーズ)
シリーズ中キスシーンがあるのは
満男が3回、そのうちイズミと2度
批判的な声も多い桑田佳祐の歌唱部分だが
ボクはすごく良いと思った
毎回最初のクレジットでは必ず口ずさんでいたからね
同じような人も多いのではないかな?
だから、桑田がファンの代理で歌っているような気がするんだよ、、、
☺3.5