たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ツカミはOK!な映画/ミッドナイトインパリ

Midnight In Paris

ウディアレンの映画
Wアレンファンの間では人気の作品だ
 
Fジェラルドやヘミングウェイピカソやダリが登場する
中でも主人公とLブニュエルとの会話シーンはもっとも笑える

 

この作品のイントロダクションがイイ
パリの風景を見せて始まるが
ほんの56カットではなく
しつこく、しつこく、しつこく、
更にしつこくパリの街並みを映し出す

改めて観て
数えてみたら60カットあった
尺にして約330
 
そのうち雨のカットが15、夕景夜景が14カット
しかも雨のカットでパンナップする1カットを除くと全てFIX
まるで
パリの観光プロモーションビデオのようだ
こうしてこうして『しつこいなぁ』と思いつつ見とれていると
ウディアレンの罠にはまり
日本にいる自分自身も
物語の花の都パリへと誘(いざな)われる

ツカミはOK!だ

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60カットのうち雨と夜のカットが半分を占めるのも意味がある
のちのち物語の大切な部分が「夜」であり「雨」であるからだ
 
「夜のパリの街を歩くのもいいものだ」
「雨のパリの街を歩くのもいいものだ」 
そしてそれがラストに利く

主人公のフィアンセは物語の途中で
主人公の男の「雨のパリを歩こう」という提案を拒否し
むしろ強引に男を車に乗せる

「夜のパリを歩くのもイイよ」と誘っても
女は男友達とクラブに行ってしまう

そもそも彼女の両親も度々パリを訪れているが
「パリはつまらない」という
だから娘の方もパリの街を歩くことより
クラブやワインの試飲会に行ったり
ショッピンすることを好む
 
一方ラストでは
主人公の「雨のパリを歩く」提案に対して
新しい女性は同意する
フィアンセとの価値観の違いを感じる

主人公の新しい恋の予感
夜のシーン、雨のシーン

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