舞い降りたAOKI
昔々
プロゴルファーの青木功が
ハワイアンオープンで
最終ホールに
奇跡のイーグルで逆転優勝を果たした際
現地の
翌日の新聞の見出しは
「TheEagleHasLanded(鷲は舞いおりた)」だったそうだ
TheEagleHasLanded
監督ジョンスタージェスが
きちんとした仕事ぶりで
いい画作りをしている
なかなか良い映画だ
通常
ドイツ軍は悪役
西部劇のインディアンのような役回り
ところが
これは
必ずしも「悪」ではなく
任務に忠実で
国の為に作戦を遂行することだけを考え
行動する小隊と関係者
このドイツの小隊に
ついつい感情移入し
ラストは虚しい思いで
ウルウル
ところが
一緒に観ていた高校2年の息子が
この原作を読んでいて
ことあるごとに溜息をつき
「ダメだ、ぜんぜんダメだ」と呟く
ついには
「原作の筋を追うだけのダメなパターンの映画化だ」と
普段
私が口にする言葉をはきだした
ヤツがいうには
原作冒頭の150ページ分が
たったの15分で処理されている
原作では
前半のキーになる
ユダヤ人少女を救おうとするシーンが
残念な撮り方になっている
改悪になっている
と、いう
そして
原作の中盤に
非常に良いエピソードが詰まっているのだが
映画ではそれらが全てスルーされている
はしょりすぎ
故に唐突
やむなく物語を追っている
だから原作を読んでいない人には
ピンとこないセリフも多々ある
のだとヤツはいうのだ
おそらく
後半の戦闘シーンに向っていく過程で
良いエピソードも
やむなく
そぎ落としていったのだろう
と
推測する
だから
ダメなパターンの映画化ではないのだ
制限がある映画において
何を優先するかは
監督の手腕が試されるのだ
役者たちがイイ