たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

テレビ鑑賞/バーニング・テレビ版

公開待ち遠しい<バーニング・劇場版>だが、ともかく、NHKで放送されたオリジナルのテレビ版を鑑賞してみた、、、
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村上春樹原作の<納屋を焼く>の設定を多少変更しつつも、テレビ版は原作の短編小説の尺とほとんど一致し終わった、、、
映画版では「その先」を追加して見せるわけだが、もしかしたらテレビ版部分にも手を加え改変しているかもしれない、、、、
しかし、単にテレビ版に50分の未放送部分を追加したのなら、3分の2部分はテレビ版であり、NHKの作品であり、企画も出資もNHKであり、日本の税金で製作された日本映画となるはずなのだが、現状は「韓国映画」とされている、、、
「原作で書かれていない部分はオリジナルだから、劇場版は自作品とさせてほしい」と監督が言ったかどうかは知らないが、すくなくとも監督が「原作はモチーフのみでまったくのオリジナル作品だ」と主張しているのは違和感を感じる、、、
出来が良かったから、自国作品の映画として発表したくなったんではないの?それならそれで、NHKに日本にもっと敬意を表するべきではないかなぁ、、、
これでは丸で、テレビ版は映画版の予告編ではないか、一杯食わされた感がある、、、
いずれにせよ、村上春樹の言葉から端を発し、NHKが企画し、NHKが出資し、韓国の監督に声をかけたところから始まったのだ、、、韓国側プロデューサー1名、日本側プロデューサー4名
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あらためて感想を、
*マイルスデイビスの曲が印象的
村上春樹の世界観ほど洗練されていないが、らしいエッセンスは生かされている
*アフリカの夕陽のことを話すエピソードは、デシーカの<ミラノの奇蹟>に同じようなエピソードがあったことを思い出す
思ったのは「正義」について、これは村上春樹の原作ではあまり感じなかったことだけど、正義って一方にとっての正義だけが正義として語られはしないか?
相手からすれば「そこに正義はない」のに、一方からすると「それこそが正義」というが、相手からすればそれは自分勝手な自己中心的な見解でしかない、、、なんかこの作品とNHKとの件や、現在進行中の日韓の様々な問題を一方で彷彿させるようにボクには思えた、、、
日本は「約束」を大切にするという、韓国を「正義」を優先するそうだ
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ちなみに監督のイチャンドン、ボクは大好き、、、<ペパーミントキャンディ><OASIS><シークレットサンシャイン>そして<ポエトリーアグネスの詩>と、すべての作品が優れている、、、
ちなみに是枝監督もイチャンドン監督作品が好きで、イチャンドンも是枝監督のファンのようだ、そんなお互いが今回<万引き家族>と<<バーニング/劇場版>で世界の映画賞を競っている、、、
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