今回は少し気が重い
この作品のファンは多く
若い人たちには絶大な支持があり
若い人たちが選ぶ名作のベスト1にもなるほどの
そんな作品を、
今観るとガッカリ映画!
と、
宣言しなくてはいけないからだ
気が重い、、、
私も大好きだった、、、(過去形)、、、はじめて観た時は、、、
公開当時は
「なかなかイイ映画に出会えた」とも思った
その後
むしろ公開を終えて以降
徐々に口コミで人気が広がり、カルト化し
今では「名作」と呼ばれるほどとなった
もちろん今でも
十分イイ映画ではあるのだが
映画史上のベスト1とか
名作といえるレベル水準かと問えば
YESとは答えられない
評価が過当な気がするのだ、、、
原作者のS・キングは
S・キューブリックの「シャイニング」を嫌った
一方
「塀の中のリタヘイワード」の映画化
「ショーシャンクの空に」を気に入ったそうだ
原作者なら
自分の描いたストーリーを
忠実に映像化することを望むものだろう
「シャイニング」は、そうならず
「ショーシャンク」は、そうなった
しかし
原作に忠実=良い映画といえるだろうか?
原作に忠実な作品は
えてして、ストーリーを語ることに汲々とし
監督としての腕を魅せられない
ショーシャンクも
登場人物の改変などあるが
劇的な構成の妙はない
思い浮かぶままに
私が好きな原作で
映画化された作品の成功例と凡作は、
凡作:
冷血
成功例:
4作とも
非常に素晴らしい原作だが
凡作はストーリーを追っているだけだ
(F・ジンネマン、御免なさい、、、)
成功2例は
構成をドラスティックに改変している
名匠の腕の見せどころだ
監督のセンスが良い
そのため原作も映画も
同じものなのに
どちらにもオリジナリティを感じる
ショーシャンクも凡作ではない
とにかく原作が良いのだ
しかしながら
演出や撮影の妙を感じず
今観ると「名作」どころか「凡作」に見えてしまう
普通にイイ映画ではあるが、
原作に忠実に映像化した成功例
もしくは
優れたテレビドラマの類(たぐい)
なのだ
評価が高いだけに
あえて
今観るとガッカリ!と言わせていただく