記録映画の始祖であり神様であるフラハティはそこで見たありのままをフィルムに収め観客に伝えた、それを観た者の感じ方は人ぞれぞれであると観客に委ねる、、、一方ドキュメンタリー映画の風雲児マイケルムーアは問題点を指摘し果敢に突撃するが、観客にはあらかじめ用意された自分の考えを刷り込むことに専念する、これが記録映画とドキュメンタリー映画の違い、監督の意図が入った瞬間に記録映画はドキュメンタリー映画と名を変える、、、真の記録映画には「泣かせてやろう」とか「感動させてやろう」とか意図がなく、少しでも監督の意思が働いた演出（編集）が入るとドキュメンタリーとなる、、、
フラハティの流れを汲み客観的な視線で決してヒステリックにならず現実を伝えるのがワイズマン、、、ここではニューヨークの公共図書館の現実を伝える、、、図書館は本を貸し借りするだけの場所ではない、貧富の差に関わらず誰でもが教養や情報を得られる場所、、、そして、図書館を通して人々が集い意見を交わす場所でもある、、、政治、歴史、芸術、労働、医療、移民、人種差別、、、エルビスコステロも登場、、、
