やっと観れた
アニエスの<落穂拾い>
言われているだけのことはある、、、やはり傑作だ
16mmやハンディのビデオで撮られたドキュメンタリー
もしくはそこにあるがままの記録
作り物ではないから、劇映画でもないが
ドキュメンタリーとは呼ぶにも抵抗があるし
記録映画というにも違和感がある
「ドキュメンタリー」は
どうしても作り手の主義主張が入り
観客を自分の思いに導こうとするからだ、、、
それに対して
アニエスは強引ではない
アニエスの心の吐露
廃棄物を、ゴミを、あさる人々
廃棄する運命にある農作物を拾う人々
マルシェの跡に残った野菜や果物
いらなくなった廃棄物
台風の後に養殖場から流れてきた牡蠣を拾う人達
アニエスはそこに「美」を見出す、、、
天井のクラックにさえ「美」を見出す人
生や美を見つける感受性の豊かな人
好きなものを撮るだけ
撮ってスクリーンに映したいだけ
そこから何かを感じる人がいるかもしれない
押しつけがましくもない
熱くヒステリックでもない
サラっとそれを見せていくから
アニエスに比べたらマイケルムーアが下品で幼稚に思えてくる、、、