元トーキングヘッドのデヴィッドバーンを中心にしたステージの記録映画<アメリカンユートピア>を鑑賞して、未見だったこの映画を観ておきたくなった、、、トーキングヘッドのコンサートの記録映画、監督はジョナサンデミ、、、まず、「ショー、ステージ」と「コンサート、ライブ」の違いは何?「ミュージシャン」と「アーティスト」の違いは?そうなると「演奏」と「パフォーマンス(表現)」の違いも加えなくてはならない、、、トーキングヘッドは音楽を演奏するバンドではあるけどミュージシャンというよりもアーティストが相応しい、彼らは演奏をしているが表現をしていると言った方が適切だ、単なる音楽ライブの型では収まりたくない、自分らの音楽を演奏しつつもそれだけでは気が済まない表現者としてのデヴィッドバーンの血がステージを大きなキャンパスに見立てる、彼にとって音楽は単なるに道具にすぎず、彼の歌声はまるで筆のようである、、、そんなバーンのパフォンマンスによるアートが<アメリカンユートピア>のステージにより彼の描いた到達点に辿り着いたのだろう、、、
あ、そういえば、こないだ松本人志と庵野秀明の対談をちょこっと見ていて、庵野が「ドキュメンタリーは作りものですから」とボクが普段思っていることと同じ認識を示していた、、、ドキュメンタリーには作者の意図や思いが反映するし、ときにそこに映し出される人々も作者の意図にのっかって演技をしがちだ、、、それに対して純粋な記録映画がそこにあるものをありのままに映すのであるなら、アーティストこそありのままに撮るのが礼儀だ、監督やキャメラマンはアーティストのクリエイティブな表現をありのままに記録するだけでいいのだ、、、