たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/見えない恐怖

もともとは典型的なB級映画監督
しかしスコセッシ監督や蓮實先生によって持ち上げられた
リチャードフライシャーの<見えない恐怖>
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その数年前には
ヘップバーンの<暗くなるまで待って>が公開されているので
当初は同じ盲目の女性を主人公にした
二番煎じ的な企画であったのかもしれない

しかし
なかなか面白い、怖い
1971年の埋もれている傑作、、、
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その日、セラ(M・ファロー)はバークシャーにある叔父の家に帰ってきた。彼女は盲目だったが、邸内は何不自由なく歩くことができた。翌朝セラは、競争馬の厩舎を管理している恋人のスティーブ(N・エシュリー)に会いにいった。彼は元気になって戻ってきたセラとの再会を喜び、すぐ乗馬に誘った。彼女はすぐになれ、盲目になる以前のように一人で走らせることができた。夕方になって家に戻ってきたが、人の気配が全然しなかった。だが、朝でかけるとき、叔父一家が外出して遅くなると聞いていたので何も心配しなかった。一人でコーヒーをいれ、眠ってしまった。夜中に眼をさましたセラは同室にいるはずのいとこのサンディ(D・グレイスン)を呼んでみたが答えなかった。彼女は皆眠っているのだと思い、再びベッドに入った。翌朝早く、スティーブが馬を連れてやってきた。二人は草原まで馬をとばしぞんぶんに乗馬を楽しんで、家に帰ってきた。しかし家は誰もいないかのように静かだった。彼女は入浴するために、バスにお湯を入れようとして手を入れた途端、悲鳴をあげた。手にふれたのは叔父の死体だった。サンディはベッドで殺されており叔母も殺されていた。恐怖心がセラを襲い、彼女は気を失った。数時間後、気を取り戻したセラは、今度は庭師のパーカーの死体にぶつかった。その傍にはブレスレットが落ちていた。そのとき、誰かが窓をこじあけて入ってきた。男はブレスレットを探しているようだった。セラは隙をみて外にかけだし、馬に乗って厩舎を眼ざして走った。だが、木にぶつかり放りだされてしまった。盲目の彼女にとって方向は全くわからなかった。木にぶつかり、根元に足をとられながら傷だらけになってやっとジプシーのキャンプにたどりついた。しかし彼らは、セラが持っているブレスレットを見ると彼女を廃鉱の中にとじこめた。一方、馬だけが戻ってきたのを不思議に思ったスティーブは、車でセラを探して廻った。やっとのことでセラを発見したスティーブは、ジプシーのことを聞くと仲間を呼び銃を持ってキャンプへと向った。唯一の証拠品であるブレスレットにはJACKOと彫られていた。犯人はジプシー仲間のジャッコ(P・ニコラス)だった。スティーブはすぐさま厩舎に引き返した。セラの面倒を見るようにジャッコを残してきたのだ。セラはジャッコに押さえつけられバスタブの中につけられて意識はもうろうだった。ジャッコは逮捕され、セラを恐怖のどん底につき落した恐ろしい事件も解決した。...
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ツカミが非常にいいんだよ
街を行く男の足元
キャメラはそのブーツしか捉えず
男について行くね

ここらへん
同監督の傑作<絞殺魔>にも雰囲気が似ている

すると
男が立ち止った時に
通りかかった車が水たまりを撥ね
男の足元に水がかかるんだよね

男は
立ち止まったまま車の行方を見定めている

ここまでの一連の動きを
数カットをはさみながら
ずっとローポジで追うわけ

いかにも怖いことが起こりそうな予感を
観客に示す映画的な手法だね、、、

そんなこの映画が
<ドントブリーズ>へと姿を変え
クワイエットプレイス>(未見)と、また変化し
脈々とこの手のサスペンスものの路線が継承されているわけだね
映画はつながっているねぇ、、、
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