女はいつも裸足、映画の中での「靴」は女の「貞操」、もしくは男からの「束縛」を意味する、また、ジプシーの血を継ぐ混血、自由な女でもある、、、
屋外にキャメラが出ても、マイケルパウエルは凄い、恐ろしいほどの美しさ、、、
強引で自惚れのクソ野郎と生真面目で冴えない男から求婚されたハッキリしない女の物語、、、イライラする、、、
牧師の新婚旦那は夜を別の部屋で過ごす生真面目男、いや、神の使い、、、女は、つきまとい腹立たしい男に行っちゃう、、、
ジェニファージョーンズだから製作はセルズニック
陰が女の身体に映り込み、というか悪魔の魂が身体に入り込むようなイメージが凄い!
逆光が美しい!とうとう女はそっちの側に取り込まれる決定的なシーン、美しくも怪しく恐ろしいほど美しいショット!
キツネ狩りって悪趣味、というか西洋の貴族の悪趣味な遊び、ゲーム、、、
メイケルパウエルの代表作の中に名前が上がって来ないのがとても惜しい埋もれがちが傑作、、、
あらすじ
一八九七年、ウエルズと境を接したイングランド、シュロップシャー州の山奥に、ジプシーだった亡き母の血を享けたヘイズル・ウッダス(J・ジョーンズ)という娘が、父アベル(E・ナイト)と二人きりで暮していた。アベルは養蜂と棺桶作りと竪琴弾きを仕事とし、ヘイズルはフォクシイと呼ぶ女狐を何ものにも増して愛していた。ヴェンロックの町に買物に行ったヘイズルは、帰途、郷土のレディン(D・ファラー)に会った。アンダーンに邸をかまえる独身の彼は、ヘイズルをわがものにしようとしたが、そこの風変りな老僕ヴェッソンズに助けられた。“神が丘”と呼ばれる小山にある教会に、新しく赴任して来た若い牧師エドワード・マーストン(C・クサック)は、ヘイズルにすっかり魅せられ、求婚した。彼女は最初の相手と結婚するとかねて誓っていたので承諾した。年に一度の州市にエドワードと一緒に出かけたヘイズルは、レディンと再会した。レディンは彼女が牧師と緒婚すると聞いて口惜しかったが、あきらめようとしなかった。結婚式もすみ、ヘイズルの洗礼の行われた日、レディン牧師館を訪れ、ヘイズルと次の日曜の逢曵を強引に約束させた。エドワードは神に誓ったとおり、結婚以交ヘイズルの肉体を求めようとせず、何か淋しいヘイズルは、母ののこした呪いの本のお告げに従ってレディンとの逢曵を実行した。レディンは彼女をアンダーンに連れ去った。恋の歓喜に浸るヘイズルの生活も、エドワードとフォクシイのいないことがやはり物足りなかった。エドワードに迎えられ、ヘイズルは牧師館にもどったが、エドワードの母も長老連も彼女を非難した。だが二人の結びつきは堅く、やっと落着いた生活が始まろうとした矢先、ヘイズルは、迷い出たフォクシイを探しに出て、レディンら猟人たちの狐狩りにまきこまれ、フォクシイを抱いたまま猟犬の群に追われて、廃坑の竪坑の奥深く、落ち去って行った。(映画.comより)