「今頃~」と、
言われてしまいそうなのだが、
ボクの中では埋もれていた<裸足の伯爵夫人>
エヴァガードナーの代表作であり
もう一人の主人公にボギー
ジョセフLマンキーウィッツ監督
撮影は<赤い靴><黒水仙>などマイケルパウエル組のジャックカーディフ
脇のエドモンドオブライエンがオスカー助演賞を受賞
ストーリー
有名な映画女優でかつ伯爵夫人の葬儀が北伊ラパロ近くの墓地でとり行われた。参列した映画監督ハリー・ドーズ(ハンフリー・ボガート)が彼女の数奇な生涯を回想する。ー―3年前、不調でくさっていたハリーは、映画製作にのり出したテキサスの大地主カーク・エドワーズに雇われて新作の脚本監督をすることになり、カークや宣伝担当のオスカー(エドモンド・オブライエン)などとともにヨーロッパへスター探しに出た。マドリッドの小さなキャバレで踊っていたマリア・ヴァルガス(エヴァ・ガードナー)が彼らの目に止まり、マリア・ダマタと名づけられ、早速第1作の撮影が始められた。処女作は成功だった。その直後、マリアの父が母を殺した事件が起こり、カークやオスカーはマリアにはこの事件を伏せておこうとしたが、そのときマリアはすでに父の弁護のためマドリッドへ向かっていた。証人台に立ったマリアは母の非行をつつまず語り、父の正当防衛は立証された。世界中はこの彼女の態度に好意を寄せ、法廷を去るときはもう世界的な大スターになっていた。続く2作品はいっそうの成功を収め、ハリーとマリアの名は世界にとどろいた。だが2人の間は深い友情のままでとどまっていた。ビヴァリー・ヒルズのマリア邸で催されたパーティで、主賓の南米の億万長者アルフベルト・ブラヴィーノがマリアに食指を動かし、、リヴィエラで彼が催すヨット・パーティに招待した。マリアはここでヴィンチェンツォ・トルラト・ファブリニ伯爵(ロッサノ・ブラッツィ)と知り合った。すでに伯爵は、リヴィエラへ来る途中のマリアが、途中ジプシーの群れに混って奔放に踊っているところを見ていたのだった。マリアは伯爵邸に滞在し、ついに結婚した。近くの村へロケイションに来ていたハリーはこの結婚に反対だった。数カ月後マリアがハリーのホテルを訪れ、結婚式の夜の出来ごとを告白した。寝室を訪れた伯爵は、戦傷によって不具となった診断書を彼女に見せたのだった。しかも、マリアは今妊娠しているといい残して帰っていった。不安を感じたハリーが後を追って伯爵邸へ行くと、2発の銃声が聞こえた。そして奥の方からマリアの死体を抱えた伯爵が現れ、不義者は両方とも成敗したと告げた。―回想が終わる頃、葬儀も終わった。伯爵は墓場から警察へ引かれていった。
「15才の時決心した、善良で他人のために生きるより、不良で利己的に生きると」
なぜか、そんな考えの男ばかりが女に寄ってくる
やっと見つけた最良のパートナーにも
他言できない秘密があった
そんな男たちの中を
スペインのクラブの踊子から
ハリウッドの売れっ子スターになるまで軽快に泳ぎ切った女が
唯一、男女の関係でなく
信頼関係で結ばれた二人の主人公の関係が良いねぇ、、、
この映画は「靴」に象徴される女の立場
そして、男の身勝手な欲望を描く
「シンデレラ」というキーワードも度々登場するが
映画の中に限らず
「靴」は女性を縛り付ける、抑圧、拘束の意味を持つ
ハイヒールは男の願望を形にしたもの
主人公の女は
そんな男たちに縛られないで生きる人生を歩んでいる
だから、たびたび靴を脱ぎ棄て裸足で過ごす、、、
その一方で
声高に叫ぶ女性が華やかな場所ではハイヒールを履き
乳首が見えてしまうのではないかと男がドキドキしてしまいそうな衣装で
お尻を振りながら胸を揺らしながら観衆にその姿をさらす
このアホらしい持論/主張矛盾/主義崩壊、、、愚か、、、
この映画の中のエヴァガードナーを
女として見習え!
現代のそんな運動がなくても
この主人公の女性は男を上から目線で見下し
男に縛られることなく強く立派に女として生きている、、、裸足のままに、、、