たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

映画感想/2001年宇宙の旅

次男が興奮気味にLINEしてきた
「見ないなんて、狂ってる!」

映画が好きとか言いながら
この映画を大画面で観ずに語るなんてバカだと
ボクを挑発しているのだ

次男も
2、3度観ているはずなのだが
「今まで観ていたのが同じ作品とは思えない」と云う

2001:A SPACE ODYSSEY
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次男の挑発に乗り
さっそく劇場に足を運ぶ

金曜日の夜だが
2、30名しか観客はいない
I-MAXの巨大スクリーンが勿体ない

今までにも6、7回は観ているので
落ち着いて観れる

しかし
リアルタイムでシネラマでは観ていない
初めての大画面での鑑賞にワクワクする

スタンリーキューブリックの名前の次に
タイトルが映し出されると
何度も観ているのに初めてのような興奮だ

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映画って
結局こういうことだよね

ビジュアル
感性
創造力(もしくは再現性)
画の連続によって観客に与える刺激、感情

セリフや物語なら
映画が生まれる以前
小説があり、演劇が先行していたから
映画の独自性であり優位性は
視覚的に訴える画と
そこに映し出される画の並べ方

そんな映画の全てを満たし
小説でも演劇でも絵画でも写真でも
それに対抗し得る映画の代表的な作品が

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解釈については
観客それぞれの考えがあるだろう

ボクは初めて観たときは
まったく理解できなかったし

二度目に観たときには
「宗教」とか「神」とか
「人間は宇宙の中では赤子のようなもの」と解釈していた

簡単に言えば
「人類の進化」が妥当な線だが

いずれにしても
人類が進む「先」は木星ではなく
さらにさらに先にあるようだ

だから
2001年宇宙の旅>のタイトルよりも
<2001年新たなる旅立ち>の方が
作品の意味を理解するには分りやすいと思ふ

モノリスを与えられ
そのたびに次に進む人類、、、

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この世で
この宇宙では
「たまたま」なんってことは無いのだ

ボクが
ゴルフでOBを打つのは
ボールとクラブフェースの接した時点の角度や強さや
風などの自然条件と
球が飛んだ場所の木などの障害物の存在によって
必然的に決定づけられている

またボクが
PCのキーボードを打って誤字脱字が多いのも
何か不思議な理由によるものではなく
ましてや神様の悪戯でもなく
PCに誤った情報をボク自身が伝えてしまっただけなのだ

「不思議な力」、「偶然」なんてものは無い
全てそういう結果が導きだされる「与えられたもの」、「必然」なのだ

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惑星の奥へ(先へ)の並びなど
シンメトリックが多用され
いうまでもなく美しく秩序正しい画も
この作品を読み解く助けになっている

人類の未来への旅は2001年が終点ではなく
さらにさらに先へと続く、、、

この貴重な機会に
いまいちど
公開当時のような大スクリーンで
2001年を体験してもらいたい

5☺☺☺☺☺(満点)
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スターチャイルドは人類の次なるステップのスタート

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線や奥を意識させる画を多用
この作品の意味を観客に伝えようとする
キューブリックのメッセージ