たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/安城家の舞踏会

ボクの生涯の
日本映画の上位10本にも入れたい
大傑作

日本映画を語るうえで
この作品は絶対に観ておいた方が良いよ

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チェーホフの<桜の園>をもとに
新藤兼人が脚本を書き

演者は
清水将夫、神田隆、殿山泰司津島恵子など
役者ぞろい

とくに
やはり
いい加減なダメ男ぶりは名人芸の域
そのキャラが物語に厚みを生む

華族制度が廃止になり
没落していく
由緒ある名門一家の姿と
そこに集う様々な人々の織り成す
思惑、魂胆、利害

「およしあそばせ」
「ごめんあそばせ」

今では聞くこともない言葉が飛び交う
散りゆくさだめながら
戦後の混乱期でもわずかに華やいだ世界

屋敷の敷地内からは出ず人々を捉える、、、

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人って
プライドや意地または欲望といった
感情によって行動が伴うから面白いんだよね

まったく感情を抜きにして行動していたら
それはドライといわれ
新しい時代の正しい在り方のように思われたりもするけど
まったく人間ではないように思えるね

また「欲」ばかりで本能で動いていても
それは獣だね、動物だね、アニマルだね、野性だね

感情がなければ
もはや人間ではないね

感情があるがゆえに
人は悩み苦しみ
だからこそ人間が愛しいね

最近一番思うことは、

頭のいい人は多いけど
それに伴って心のある人はなかなかいないということ、、、

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