ボクの生涯の
日本映画の上位10本にも入れたい
大傑作
日本映画を語るうえで
この作品は絶対に観ておいた方が良いよ
新藤兼人が脚本を書き
監督は吉村公三郎
演者は
役者ぞろい
とくに
やはり
森雅之の
いい加減なダメ男ぶりは名人芸の域
そのキャラが物語に厚みを生む
華族制度が廃止になり
没落していく
由緒ある名門一家の姿と
そこに集う様々な人々の織り成す
思惑、魂胆、利害
「およしあそばせ」
「ごめんあそばせ」
「ごきげんよう」
今では聞くこともない言葉が飛び交う
散りゆくさだめながら
戦後の混乱期でもわずかに華やいだ世界
キャメラは
屋敷の敷地内からは出ず人々を捉える、、、
人って
プライドや意地または欲望といった
感情によって行動が伴うから面白いんだよね
まったく感情を抜きにして行動していたら
それはドライといわれ
新しい時代の正しい在り方のように思われたりもするけど
まったく人間ではないように思えるね
また「欲」ばかりで本能で動いていても
それは獣だね、動物だね、アニマルだね、野性だね
感情がなければ
もはや人間ではないね
感情があるがゆえに
人は悩み苦しみ
だからこそ人間が愛しいね
最近一番思うことは、
頭のいい人は多いけど
それに伴って心のある人はなかなかいないということ、、、