評判になった映画以外でアニメを観ることがないので、アニメや漫画の世界のことに詳しいわけではないが、次男が言うには「細田はケモナー」なのだと、「???」はじめて聞いた言葉だが、どうやらディズニーや、とくに手塚治虫を思い出すとピンと来るかもしれないが、動物と人間を掛け合わせたようなキャラ、もしくはWikiによると「日本のサブカルチャー領域における、擬人化された動物キャラクターを愛好する人々を表す言葉である」、、、ふむふむ、たしかに、この<バケモノの子>にしても、前作の<未来のミライ>にしても<おおかみこどもの雨と雪>なんかもそうだ、細田は愛好する人々の一人なのだろう、、、あ、まさに映画版<キャッツ>なんか、そのものだ!トムフーパーもケモナーなのかもしれない、、、
うちの次男はこの映画のことをボロクソに叩いていたが、ボクは、この細田版<千と千尋の神隠し>が意外と好きだ、、、千が男の子で、もう少し年上のティーンで、あっちの世界とこっちの世界が意外とラクに行き来できたら、こんな映画になった、、、
良いと思ったこと、、、ツカミがOK!ああいうシルエットの見せ方が映画的で、最初から見せちゃったらダメよ~ん、こういうところにセンスの良さを感じる、、、絵が上手い、きれい、渋谷の街が非常に良く描かれている、、、スペクタクルなシーン、劇場の大きなスクリーンで見たかったと後悔させるほどの出来だ、が、次男は「ココがダメなのだ」という、、、
バケモノ世界だけで終わらせなかったことが良い、現実世界に戻ると話が膨らんだ、、、でもね、もっと膨らませても良かったかなぁと思うね、、、主人公の少年がもっと頻繁に現実と異次元の世界を出入りして、どちらの世界にも引っ張り廻され右往左往するようなドラマだったら面白かった気がする、、、
ケンカのシーンでケンカを見せない、、、こういう演出は手慣れた感じがするね、巧いね、、、どうしても派手なシーンは見せたいところだろうが、あえて見せず、コトが済んだ後にキャメラが移動するとケンカ相手がノビている、、、こういうことは新海監督ではまだ出来ないね、、、