このコッポラの代表三作品に埋もれてしまいがちだが
<カンバセーション/盗聴>も傑作だ
埋もれがちな傑作
世界的に最も信用できるとされる
「Sight&Sound」の映画史上ランキング250では
コッポラはGF、GF2、地獄の黙示録と共に
この作品<カンバセーション/盗聴>もランキンングされている
ということは
コッポラはGFから続いて撮った4作品を
10年のうちに4本の名作を生み出したことになる
この時期、コッポラの恐るべき人生のゾーンと言える

70年代に一度
90年代に一度、そして今回と
20年おきに三度目の鑑賞、、、
ファーストシーンがいいね
ビルの上階の一室から
キャメラは眼下の公園を狙っている
最初はロングで
徐々にズームで寄っていき
対象を追うようにパンする
ボクはキャメラマンではないが
長玉で捉えるには非常に難しいらしく
優れた腕が必要とされるそうだ
しかしカッコイイ導入部
まさにツカミはOK!
マルチカムの多様
緊張感と共にリアルなリズムを生む
マルチカムも
単に沢山のキャメラを据えればいいもんではなく
照明の光量が必要とされ繊細な準備が必要だ
撮影がいい
編集がいい
脚本がいい
ハックマン、ジョンカザールなど演者がいい
まさに
コッポラの脂ののった時期の
最高の仕事の一つ

画が広かったり、深かったり、寄ったり、狭かったり、変幻自在