天才って
ほとんどいないもんだよね
だからこそ天才なんだから
あまたな巨匠たちが棲む
映画史上でも
天才ならばそうはいない
オーソンウエルズ、アントニオーニ、そしてエイゼンシュタイン
この三人
フェリーニもジャックタチも「センスのいい人」
ベルイマンもヴィスコンティもキューブリックもチャップリンもフォードも黒澤も
天才とは違うね、「才能豊かな人たち」だね
ゴダールも天才とは違うし
ヒッチは「ユニークな職人」
スコセッシは「映画をよく知っている人」
トリュフォーもスピもタラに至っては「ヲタ」もしくは「映画好きなあんちゃん」
そんな天才エイゼンシュタインは
どうしても<戦艦ポチョムキン>
しかも「オデッサの階段」ばかりを言われ
その陰で
ほかのエイゼンシュタインの傑作たちは埋もれがち
しかも
ポチョムキンと同じ年に公開された<ストライキ>は尚更だ、、、
6章からなる本編
前半の二章は
映画史の貴重な一本<カメラを持った男/これがロシアが>のように
当時の先端ロシア映画技術のカタログ
次はコレ、次はコレと
カットごとに当時の観客が驚く映像が映し出される
そして、ときにユーモアも混ざて余裕の御披露
後半5~6章は
エイゼンシュタインの独壇場
目が離せない迫力のシーンのオンパレード
ぉ、コッポラ、地獄の黙示録の一場面も
パクッたとは言わない
半世紀の時を超えて受け継がれる
コッポラのエイゼンシュタインからのインスパイア
必見の埋もれがちな傑作!映画狂なら観るべし!