今では超名作の<狩人の夜>と同様に
近年になって見直され海外で再評価されている
ゴシックホラーの埋もれた傑作<回転>
この公開当時は評価されなかった作品は
ヒッチの優れた上位の作品と比べても遜色がない
日本では兎角
公開当時の評価が永遠について回る習慣があり
のちのち再評価されることが少ないが、
日本でも
この映画は絶対に見直して再評価されるべきだ、、、
話は
両親を早くに亡くした兄妹が、金持ちの伯父の郊外の立派な屋敷に暮らしているところに、新しい家庭教師の女性がやって来る、、、暮らしているうちに屋敷に存在しない人影を度々見かけるようになった主人公の女性が、過去にこの屋敷で亡くなった人々の亡霊であることに気づいていく、、、監督はジャッククレイトン、、、
話としてはスタンダードなありきたりなもので
この手のモノならロバートワイズの<たたり>の方が面白いのだが
娯楽映画としての面白さ、ホラー映画としての怖さよりも
なにしろ画が美しい
ホラー映画の傑作というよりも芸術の域なのだ、、、
複雑な演者の動き、それに伴うキャメラの動き
演者の配置、それに伴う構図
パンフォーカスの活かしどころ
仰角と俯瞰の多用
畳みかけるオーバーラップ
回り込むキャメラの位置取り
シャープネスな画調
そして、必ず付け加えなくてはいけない
デボラカーの美しさ、、、
サイズを活かした手前と奥の構図
対等な演者の配置
この子供とのキスシーンはゾッとする、、、