たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ボクの好きなシーン/マンチェスターバイザシー

このポスター
すごくいいポスターだね
綺麗な海辺で
男女が向いあってるね

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ところがね
劇中では
このようなシーンはないんだよね

加工しているんだね
本当はこちら

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なんか冴えないロケーションでの場面だけど
ここがすごくいいんだよね

心に傷を持ち影を落とした男が
元嫁と偶然出会うシーン

そのときの彼の心情が
見ていて胸がしめつけられるよ

何気ないけど
素晴しい演技
素晴しいシーンだよ

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この映画
主人公の男の一人称で
物語が進み続けるね

マンチェスターという地で
過去に幸福に暮らしていた男が
自らの落ち度で子供たちを死に至らしめてしまった
その過去その町その故郷
その地に仕方なく戻ってくる男の話

とくに物語は
大袈裟に感動を煽る起伏もなく
面白い話ではないけど
静かにすすむが
引き込まれて
見続けてしまうね

観客は
彼についてよく知らされない
過去に何があったのか知らされず
物語は進んでいくので
観客は多少のフラストレーションを感じる

そこが
この作品のライターの狙いなのだろうね

観客に事情を知らせるまで引っ張る
そして驚きを与える
映画的な見せ方だね

彼の過去の傷を
周囲の人は
腫れ物に触れるように接するね

ところが
父親をなくしたばかりで
天涯孤独になった甥っ子だけが
彼を気遣うことなく接するね

家族を失った
二人の男

(主人公にとって)兄が
(甥っ子にとって)父が

この二人を引き合わせるように
遺言を残したんだね

いい映画だね

観ている時よりも
観終わってから暫く
引きずる作品だね

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