たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

過労死について考える、、、

最初に言う
誤解ないように望む
電通の女性もNHKの女性記者も
本当にお気の毒なことで
とくにその遺族の方々のことを思うと
やり切れない思いだ

でも
個人的に思うこと考えることを書きたい

昨年
ある企業の人事担当の部長さんと話した時
過労を苦に自殺した電通の女性のことは
今後それによって雇用にあり方、労働時間が「変わった」と語り継がれるほど
大きなターニングポイントとなるだろうと語っていた

その後
電通の友人に話を聞くと
今まで長年当然のように200時間くらい残業してきて
これからは100時間以内にしろと言われ
20時にはオフィスの電灯を消すようになり
それでも仕事の量は変わらず
その仕事のやりくりに頭を悩めていると語っていた
実際の仕事は変わらないのに当然時間給分は減る

また
多くの会社が労働時間の見直しを行っているが
結果仕事を持ち帰ったり
内緒で休日に出勤して仕事をこなし
会社に見えないサービス残業が発生して
むしろ働き手の状況が悪化していたりもする

そもそも電通の人にしても
CM業界の人間も
寝ないことを自慢するような職業で
実際ボクも昔
一週間に7時間しか寝なかったこともある
そんなバカげた職場なのだ

今朝のテレビ番組で
NHKの記者の女性が過労死したことが取り上げられていた

連日
10時に出社して
25時に退社するようなタイムカードが映っていたが

それを見てボクは
「家に帰れるのか、、、」
「次の出勤まで9時間あるのか、、、」と思った
むしろ恵まれていると、、、

電通同様
テレビの現場、さらに映画業界の現場はそれ以上に過酷

不眠不休なんてことは度々あるし
家に帰れるのは幸福なことで
若い女性のADが
「もう一週間風呂入ってないですよ、下着替えてないですよ」と云う
朝、会社を訪ねれば床に伏して倒れている(寝ている)
それが現状なのだ

とうとう最近では日本人のスタッフは減りつつあり
代わりに韓国や中国の男女若者がハードな現場を支えていたりする

ほんとうにハードな仕事で
タフな人間しか務まらない

華やかそうだと憧れて電通に入ったり
を追って記者になったりしても
気持ちだけでは務まらない部分が多いのだ

体力や精神力は個人差があるから
憧れだけで職業や会社を選択してはいけない
「なりたい」と「向き/不向き」は別モノなのだ

ボクがいくらパイロットがカッコイイと憧れても
高所恐怖症のボクが選ぶべき職業ではないのだ

いくら賃金が良いとしても
屈強な肉体の男たちでも
つらいような肉体労働を
細い身体の女性は選ぶベきではないのと同じだ

NHKの人事担当者は
個人事業主のようなもの」と遺族に対して言ったそうだ
さも「自己責任だ」とでも言いたげだ

これが本当ならトンデモないことだが、
すこしだけフォローするなら
『この職業を選んだ自己責任』と言いたかったのかもしれない

そういう業界や会社や職業には
憧れだけで入ってはいけない
ぜったいにいけない

また会社もよくよく検討して
務まりそうもない人は入れちゃダメだ
それが男女差別と指摘を受けようが
そんなことで軽々しく命を預かってはいけない
会社には生命を預かる責任が伴うのだ
なによりも優先すべきことだから
慎重な選別があって当然だ

そしてそういう業種の会社は
たんに「20時になったら帰れ!」ではなく
徹底的にメディカルチェックを行う
毎日点呼をとるように一人一人の健康状態を把握する

また社員は
「疲れた」「具合が悪い」ということは
必ず会社に申し出なくてはいけない
遠慮してはいけないし、

たとえ
それによって担当部署を変えられたとしても
自分の生命にかかわることなのだから
ハッキリと言わなくてはいけない

それでも会社がケアしなければ
それは会社の重大な責任となり
会社が殺したことになる、、、


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