たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

埋もれがちな傑作/神の道化師、フランチェスコ

ロッセリーニの代表作というと
無防備都市>とか<戦火のかなた>とか
それは当然のように言われれるわけで
それは映画史の分岐点となる
ネオレアリズモの代表作だから仕方がないことだけど

ボクが一番好きなロッセリーニ

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これを観ると
昔観た<木靴の樹>を思い出す

木靴の樹>の凄さは
現代人をタイムマシーンに乗せて
過去の其処に連れて行くこと

しかも
記録フィルムが残っていたわけでなく
作り物であるのに
完璧までに再現したことの凄さだ
(再現されたであろう気がする)

そういうスゴイ映画は名作として
幾つかあるわけだけど

この<神の道化師>もリアルさと
過去の其処に連れて行かれる体験的な感動は
他の同類の名作と違いない

それなのに「埋もれがち」

これは再評価されなくてはいけない
本物の傑作だ

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雨のシーン、すごい画だね、凄すぎるね、、、しかし作り物の雨だね、よく見ると四方から雨が交叉している、、、迫力を出すため、リアルに表現するために作り込まれた「本物」、、、クロサワが雨用の水に墨汁を混ぜたのと発想が似ている、、、フィルム上に、スクリーン上に、ウソ(作り物)によってリアル(本物)を作り込む、、、

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そういえば、北斎の表現した雨も、雨を交差させているんだよね、それによって深み厚みが出てくるね、そういう実験的な試みが傑作を生みだすんだね

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宗教モノは好んで観るわけではないね、宗教といっても、日本でみる宗教はキリスト教と仏教だもんね、、、ここに登場する主人公の弟子たちはピュアなんだよね、お頭が少したりなかったり、欲を捨てきれないジジイだったりするけど、まったく憎めないね、それが同じ人間だからね

PS
木靴の樹>同様、、、ブタちゃんが、、、(叫 キャ~コワ~