たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

ツカミはOK!な映画/大きな鳥と小さな鳥

f:id:toughy:20210615173104j:plain

 

そもそもパゾリーニフェリーニと同様、ネオレアリズモの側にいて貢献した一人でもあるけど、ロッセリーニ作品ではネアレアリズモとはちょっと違う<神の道化師フランチェスコ>をロッセリーニの最高傑作に挙げている(ボクもそう思う)、、、そして、「プレヒトとロッセリーニに時代は終わった」と本作の中でも言っている、、、一方で明らかにフェリーニチャップリンを意識したシーンやカットを本作では撮り、フェリーニ同様、ネオレアリズモと決別し、独自の路線へと向かう覚悟を宣言した、、、

 

f:id:toughy:20210615173507j:plain

 

物語は、無学な父親と純朴な息子がマルクス主義者のインテリお喋りカラスと旅をする話し、最後には腹をすかした父子がカラスを殺して食べてしまい、チャップリンの映画のように道の先へと去ってゆく、、、そう聞くと面白さそうな気もするが、思想と宗教に関することが多く、かなり読む解くことに苦戦する、、、、

 

f:id:toughy:20210615173510j:plain
f:id:toughy:20210615173535j:plain

 

本編の冒頭のクレジットで「音楽はエンニオモリコーネ~」とか、制作主任は誰々、助監督は誰々、出演者は、監督は、誰々、、、「スタッフが苦労して作り上げました~」と、FIXでを捉えた画を背景に歌で読み上げていく、こんな映画は観たことない、、、ツカミはOK!

 

f:id:toughy:20210615173503j:plain

 

すると最後は「ルナ(月)」という女と主人公は出会うね、草むらに連れ込み、どうやら性交したようだ、、、月は「再生」のメタファー、闇に光を与える存在、、、無学な父子だが、権威や思想や宗教に惑わされることなく自分に対して純朴であり続けたい、そんな当時のパゾリーニの想いが伝わるような一本だった、、、

 

f:id:toughy:20210615173236j:plain
f:id:toughy:20210615173240j:plain

f:id:toughy:20210615173233j:plain

f:id:toughy:20210615173251j:plain

f:id:toughy:20210616083350j:plain

f:id:toughy:20210615173308j:plain
f:id:toughy:20210615173312j:plain
f:id:toughy:20210615173305j:plain

f:id:toughy:20210615173415j:plain

f:id:toughy:20210615173335j:plain
f:id:toughy:20210615173338j:plain
f:id:toughy:20210615173342j:plain
f:id:toughy:20210615173555j:plain
f:id:toughy:20210615173557j:plain

f:id:toughy:20210615173610j:plain