日本映画に
この作品があることの「幸福」
と
この世に
山中貞夫作品3本しか現存しないことの「不幸」
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山中貞夫は
日本のフランクキャプラだね
と
いっても
丹下左膳・百万両の壺
人情紙風船
この3本しか
観ることのできない
悲劇
だから
この3本を繰り返し繰り返し
観る
面倒をみてくれる
おじちゃんと
おばちゃんが
ボクのことで
言い争っているのが聞こえる
壺も僕も
居場所がないもの同士だね
主役の壺と
並んだ配置が素敵
画も深くて
いいねぇ
手前が
畳だけじゃダメなんだよね
座布団とか置くから
奥行きが出るんだね
深い画になるんだね