たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

あの日に帰りたい/はじめてのチュー(接吻)ファーストキス

あの日に帰りたい
 
帰って
ほんの一言
あの時とは違う言い方をしたならば
人生が変わったかもしれない
と、思うことってあるよね
 
そんな時は
妄想の中でタイムトラベルするのだ、、、
 
 
13才くらいの頃
 
母親に連れられて
頻繁に母の友人の家を訪ねていたことがある
 
母の友人は米国人と結婚していて
うちから車で15分ほどの住宅街で暮らしていた 
 
ボクより1ツ年下のブロンドの娘キャサリン
5才くらいのゲーリーというワンパクな男の子がいた
 
ふたりとも
日米のハーフになるわけだが見た目は白人だった
そしてほとんど日本が話せない 
 
家に入ると
天井の高い、そして広いリビングがあり
毛足の長いフワフワの絨毯と
大きなテレビからは英語版のセサミーストリートが流れていて
キッチンには大きなグリルと冷蔵庫があり
いつもクッキーを焼いたような美味しそうな匂いが漂っていた
それはまるでテレビドラマの<奥様は魔女>で見るような家だった
 
母親は
この家にボクを連れてきて子供たちと遊ばせながら
英話を学ばせようとしていたのかもしれない
家を訪問するだけでなく
一緒にスキー旅行に行ったりプールに行ったりもした
 
しばらくするとキャサリン
まだ12歳にもかかわらずボクに猛烈にアプローチしてきた(肉食系小学生女子)
いつも「たっふぃー、たっふぃー」といっては
抱きついてベタベタしてくる
 
思春期に突入したばかりの日本人のボクには
それがすごくイヤだった
恥ずかしく耐えられないことだった
 
しだいにボクは
意識してキャサリンを避けるようにしていた
 
それは夏休みの暑い日だった
ボクたちはプールに行った
 
できるだけキャサリンを避けゲーリーと遊んでいたが
キャサリンは溺れたようなふりをして
ボクの気をひこうとしたりしていたが
ボクは完全に無視した
 
ところが一瞬のスキをつかれた
 
「たっふぃぃー」という呼び声と共にキャサリン
突然プールサイドの淵から
ボクのところまで飛び込んで抱きついてきた
 
そして次の瞬間
ボクはキャサリンに唇を奪われた
はじめてのブッチュー 
 
周りには
日本人の子供たちが大勢いるのだ
みんなボクとキャサリンを見ている
 
それでもお構いなしにキャーキャー言いながら
抱きついて離れないキャサリンがとことんイヤになった 
 
その日は
プールの後にその家に寄るはずだったが
ボクはイヤだといって家に帰った 
 
「もうすぐ皆、アメリカに帰っちゃうのよ、仲よくしてあげて」と母が言ったが
ボクは無言で答えなかった
 
そしてお別れの日が来たが
ボクは羽田空港に見送りに行かなかった 
 
帰ってきた母は
「あなたが来ないから、あんなに明るいキャサリがすごく寂しそうな顔してたよ、行ってあげれば良かったのに」 
 
わああああ、ここでタイムトリップだあ~
 
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ボクは羽田空港に送りに行く
ぜったいに行く
 
きっとキャサリン
いつものように「たっふぃ~!」と叫びながら抱きついてくるだろう
 
そしてボクは「シーユーアゲイン」と言うのだ
「大人になったら米国に会いに行くからね、そしたらデートしてね」と約束するのだ
妄想の中ではボクは英語がペラペラだ
 
そして大人になって約束通り
ボクは米国に行く
ぜったいに行く
大人になってセクシーになった
金髪のキャサリンちゃんとデートをするのら~ ニヤニヤニヤ