たふえいんといなあふ 不思議な魔法の言葉 

No Movie, No Life、、、映画と食べものと、ときどき天然妻、、、

「何者」、、、番外篇(最終回)

金は全額回収できた、終わった、、、

しかし、物語は終わらない

夢をあきらめ20年以上たち
「そのこと」が、再び交差することになるとは、、、



ふと棚を見ると、

そのいわくつきの映画のDVDがあった
完成記念でスタッフ全員に配られたものだが

今まで見てみようとも思わなかったので
なんだかんだ2年くらい
その棚に放置されていたことになる

すべて解決したので
初めてそのDVDを手に取ってみた
そして初めて観てみる気になった

イメージ 1
 ※画像と本文は何の関係もありません

と、

映画が始まってすぐに
何か嫌な感じがした
 
ボクは
『ウソだろ、ウソだろ』と呟きながら
映画を観すすめると
ますます疑念が湧きあがる、、、
 
『ぁ、これ、、、オレのだ、、、』
 
20年以上も前の、あの記憶
自主制作映画、ディレカン、脚本コンクール、黒沢清、債務者追跡、未収金回収、その映画、ぇっ・・・時をかけるようにボクの頭の中で記憶がグルんグルん廻る

そう、その時、あの頃、ボクがディレカンの脚本コンクールに出した脚本
 
それが、ボクの目の前で映画になっている!
 
これがきちんとした道筋でそうなったのなら
ボクは喜びながら映画をみただろう
 
ところが
ボクの知らないところで
ボクの書いた脚本が映画になっていて
それが目の前で流れている、、、
 
全く脚本が同じというわけではない
全篇を通して全体像が似てる
プロットがほぼほぼ同じだ
幾つかのエピソードに限ってはまったく同じだ
 
なんでだ、なんでだ、なんでなんだ、、
 
表向きはディレカンの主要9人の監督のメンバーに名がない
(長谷川、石井、大森、高橋、池田、根岸、相米、井筒、そして黒沢)
しかしこの映画の監督なら
年齢的にギリギリ、ディレカンに出入りしていた可能性が十分にある

そして黒沢清が審査していた脚本を
ディレカンの誰もが見ることができただろう
そもそもそれが目的だったはずなのだから

しかし
その監督がディレカンに出入りしていた確証はない
あの監督は、何者なのだ、、、

たまたまボクと同じ発想で
同じことを考えている人間が
それはいるかもしれない
 
しかし
ボクはその映画のDVDを観たとき、確信した 

『ぁ、これ、この映画、オレのだ、、、』

-完-